ぽちゃ子の恋物語。番外編

宏光の苦悩。その４ ページ11

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ガヤ「はい、ブラックでよかったよね？」



みつ「おお。サンキュー…で、何で玉が居るわけ？」



玉森「ん〜？ガヤに呼ばれた」



ガヤ「…俺だけより、裕太いた方が北山話しやすいかなって」





そう言われてしまえば



確かに、玉ちゃんの空気感は


俺の心と口を緩ませる傾向にある。







みつ「…ま、いいけど。

あ、これ…ケーキ。二つあるからお前らで食べろよ」



ガヤ「………ありがと」



玉森「どれどれ〜？えー、俺モンブランがよかった」



みつ「文句言うなッ

…次はモンブラン買って来てやるから」



ガヤ「ふふっ。なんだかんだ玉に甘いよね」



みつ「玉ちゃんに甘いのはファンだろ」




玉森「ん〜、甘ッ

そんな事よりさ〜Aちゃんと喧嘩したの？」





早速ショートケーキ取り出して


一人でパクパク食べながら


いかにも興味なさそうな感じで聞いてきた






みつ「ッ、別に喧嘩ってわけじゃ…」



玉森「んじゃなに〜？

ヤらせてくれないとか？」



みつ「ッッ！？」



玉森「あ、当たりなんだ〜その顔は

そかそか〜それは大変だね〜みつも」





“あ〜ごちそうさまでしたっ”


って、ペロッとケーキ平らげて





甘そうなカフェオレを口にする玉ちゃん




みつ「…一ヶ月」



玉森「ぶッ、ごほっごほ…

一ヶ月も！？それって、拷問じゃん」



みつ「しかもさっき…なんかコソコソ電話しててさ…」






俺はそこから詳しくこの一ヶ月の事


そして、さっきの電話の事を話した






玉森「あちゃ〜みつ振られちゃうんだ」




ガヤ「…本当にそうかな？」




さっきまで、眉間にシワ寄せて


黙って話聞いてた藤ヶ谷が口を開く




みつ「他になにがあんだよ…」



ガヤ「ちょっとこれ見て」




藤ヶ谷が差し出したのは携帯の画面




ガヤ「これ、友達からきたメッセージなんだけど

北山と同じような事、相談されてたんだ」




確かに、内容は俺と似た感じで


ずっと彼女に拒まれているから嫌われたんじゃないかというものだった





ガヤ「でも、昨日その原因がわかったんだ」




みつ「え…」



玉森「なになに〜？」






俺は“ゴクリ”と生唾を飲み込んだ

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