ぽちゃ子の恋物語。番外編

宏光の苦悩。その６ ページ13

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ガチャー…






みつ「ただいま…」



A「あ、おかえり…、遅かったね」





家に入ると、ソファに座り


携帯を握りしめてるAが顔を上げた




みつ「…先に寝ててよかったのに」



A「…うん。なんだか寝れなくて」






時刻は、深夜一時




こんな時間まで待ってる程…




今日話しをつけたいのか…








いつもと違う空気に、緊張が走る








A「み、みっくん…話があるの…

ここ、座って…」




みつ「ッ、…」




Aの隣、少し隙間を空けて座る





重い空気





隣から微かに感じる体温は暖かい




やっぱり手離すなんてしたくない…









A「、あのね…









みつ「ッ、俺は産んで欲しい」



A「えッ…」



みつ「俺は、お前のことも…産まれてくる赤ちゃんの事も…全力で守る。」



A「みっくん…」




みつ「そりゃ…いろんな障害があると思うけど、お前となら大丈夫だって、あいつらも…メンバーも、きっとファンの子も…分かってくれると思うから

だから…結婚しよう。

俺…いい父ちゃんになれるように頑張るから」





A「ッッ、」





Aの目からは涙が溢れる




その涙、掬い上げるように指で拭って



ふわっと、大切に大切に抱きしめた






みつ「…返事は？」




A「…みっくん…嬉しい…


でも…」









“でも…”









その言葉に、緊張がまた走る






Aの意思は固いのか…









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A「…あたし妊娠してないよ？」




みつ「はっ！？」




思わずガバッと身体を離してAを見る






A「…妊娠したなんて言った？」



みつ「だってお前…ずっと拒否るし…様子がおかしいし…」




A「…ごめん

だってみっくんがあんなこと言うから…」



みつ「あんなこと？」




A「…やっぱり覚えてないのね」




みつ「あ？俺なんか言ったか？」




A「…うん。あのね……」

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