年の差恋愛③🖤 (ページ14)

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蓮は出張の日、出発する寸前まで

ずっと表情が冴えなかった。

「ねぇ〜A〜俺、やっぱり寂しいよお〜」

ギュッと手を握ってずっと離そうとしない蓮。

「嫌になったらさ〜すぐ帰ってきても良いんだよ」

「何言ってんの〜蓮だって仕事すっぽかした事ないじゃん、ダメだよ」

「そうだけど〜Aがいないと寂しいんだよ」

「だから仕事済ませたらすぐに帰ってくるから」

「ねぇ、良い子だからちゃんと待っててね」

小さな子供に言い聞かせるように手を握って

話をして後ろ髪ひかれる思いで仕事へ出かけた。

まったく、誰がこんな姿をあの『目黒蓮』だなんて

思うんだろうか……私しか知らない見せない姿。

世間に知られたら間違いなく多少ファンが

減っちゃうかもしれない。

仕事は順調そのものだった。

特に目立ったトラブルもなく終わりそうだ。

出張中は毎日、夜に蓮にLINEでテレビ電話。

蓮、1人しか家にいないはずなのに

誰か他にいる気配がした。

「蓮、誰か他にいるの？」

「え？あっ､､うん」

なんだか歯切れが悪い!! おかしい！！

「正直にいっているんでしょ？」

「はい、います…メンバーが」

「康二が泊まってくれてて……」

あっさり白状したのでした。

寂しいからって康二くんを泊まらせていたらしい。

その後、無事に私は仕事を終えて帰宅しましたとさ。