【ntj組】店員様は女神様。【pn】 (ページ18)

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目の前の男は、紛れもなくぺいんとと名を冠する男だった。温情そうな笑みを浮かべる目の前の彼。かつてしにがみさんが見せてくれた、あの写真の中の彼とその姿が重なった。

『なん、で』

　なんでここに居るの。なんでここに入れたの。
　なんで、しにがみさんは……？

　私の心の声が漏れてしまったのだろう。ぺいんとさんは"しにがみ"の言葉に反応して不満げに眉をひそめ、しかし私が瞬きを終える頃には元の温かな笑みに戻っていた。

　
「しにがみは本当に良いやつでした、僕もこんな事したく無かったぁ……。でも、あいつは女神様への信仰を冒涜したから」

　"だから、仕方がなかった"
　最後に掠れて聞こえた独り言のような呟きが、喉の奥に突き刺さった。まるで取れない魚の小骨のような、違和感の全て。

　
『今、しにがみさんは……？』

　彼は顔色を変えず答える。

　
「きっと地獄で悔い改めてますよ」

　背筋が凍り、喉がひゅっと音を漏らす。
　その言葉の訳を尋ねられるほど、鈍感な人間ではいられなかった。