【ntj組】店員様は女神様。【pn】 (ページ16)

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有言実行、とでも言うべきか。
　ぺいんとさんの友人と称する3人と出会ってから、早いもので2週間程が経過した。驚くことに、ぺいんとさんからの接触は一切無い。今までの出来事が嘘のようで、悪夢からようやく目を覚ます事ができた気分だった。

　レジ打ち担当からまた注文を取りに出るようになり、暫く見ていなかったポストも空にした。唯一の懸念点といえば、自宅を特定されている事である。
　これに関してはかなり頭を悩ませた。すぐにでも引っ越すのが最善策なのだが、なにぶん簡単にこなせるものではない。とはいえこのままここで長い月日を過ごすのも心が休まらないので、泣く泣く副業を始め貯金を開始した。

　動機はさておき、忙しくなったこの日々にぺいんとさんの影が落ちてこなくなった。ただそれだけで、充実感で心が満ち溢れていく。脅かされることに怯えぬ日々の安泰に、改めて感謝の気持ちが募っていった。

　しかしながら、2週間も経過すると心に余計な余裕が生まれてくる。悲しい人間の性、あれほど考えたくも無かったぺいんとさんの、現在が気になってしまった。
　
　メッセンジャーアプリで以前の三人のトーク画面を開いても、可愛らしいスタンプが一往復されているのみでその他音沙汰は無い。便りがないのは良い便りなのだが、勝手に付きまとわれて勝手に去られても残された側として、不完全燃焼に感じざるを得ない部分もある。
　

　放っておけば良いものをとは思いつつ、今回一番の功労者であろうしにがみさんに向け、私の指先は動き始めていた。

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