一本道で迷子 (ren.n) (ページ24)

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真夜中24回目ページ24

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「そんでな～海人がロングパスで叫んでん。
おじいちゃーんって！うけるやろ！」

『あっははははは、きしくん！
そんな、試合中に、おじいちゃんって呼ばれるとか！！』

「多分優太、未だに相手チームからおじいちゃんて呼ばれとるで」

『じゃあ高橋くんのあだ名は孫だね』

「玄樹はお嬢やし、ジンは万能彼氏やし、俺だけやでまともなの！」

『永瀬くんも絶対変なあだ名付けられてるよ』

「ないない、エースやで！？」

『何回言うんそれ！』

「へたな関西弁使うなや」

『あー移った』

「え！ちょっと待って、ジンからライン来た」

『は！？今何時？早すぎじゃない？』

「4時やで4時！うわー子供かよアイツ」

『デートの前に部活あるんでしょ？倒れるんじゃない？』

「あかん。既読つけてしもた」

『相手してあげなよ』

「………告って抱きしめてちゅーでおっけい、と」

『うわ、手はや』

「アイツら1年くらい想い合っとるんやで。ちゅーくらい、もうええやろ」

『美男美女だな～。はぁ、麻里もついに付き合うのか～』

「さらに寂しくなるな、お前」

『いや全然。私麻里で青春擬似体験してるから、むしろ幸せです』

「きも！根暗すぎやろ！」

『根暗で結構！想像力で世界は変わる！』

「お前テンション可笑しくなってんで～」

あほや～と笑う永瀬くんもいつもよりハイテンションだった。

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