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「紗奈、どうしたの？」
「姉さん…。この子…、かわいそう。獣人さんだよ？」
「(誰か…いる？)」
「狼系獣人…魔力持ち…。紗奈、この子を家に連れて帰るわよ。」
「うん！」
*･゜ﾟ･*:.｡..｡.: *･゜ﾟ･* :.｡. .｡.:*･゜ﾟ･*
「私は、餓死しそうになってたところを助けてもらったの。
盗みもした。いけないことだってたくさんした。
それでも生きるためにはこうするしかなかった。
拾われてからは、魔法を学んだ。」
これが、私の過去。と水穂が締めくくると、坂田がぎゅう、と抱きしめた。
「な、何？」
「…。」
聞いても、水穂の声には坂田は答えてくれなかった。
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作者名：朧月 天音 | 作成日時：2020年12月10日 19時
