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坂田side
「水穂?…ほら、…俺気にしないから…」
「私が気にするもん…!」
何度慰めても水穂は恥ずかしがって布団から出てこない。あとから考えたが、あれは獣人の発 .情に似ている気がする。
でも、顔を蕩けさせて俺を求める水穂は可愛かった。
よし、ちょっと意地悪してみよう。
「水穂、俺のことさ、好きなの?」
「…嫌いじゃない…。」
可愛い…可愛すぎる!
ゾクゾクとしたものが背中に走り、思いっきり布団を剥がす。
水穂は驚きと同時に顔も真っ赤に染め、何が起こったか分からないといったような顔をしていた。
そんな水穂の姿を見て、俺の中で何かのコントロールが壊れる。
「や…!」
水穂に馬乗りになって、抵抗する腕を押さえつけた。
そして水穂の首筋に噛み付く。血が出ない程度で。
*・゜゚・*:.。..。.: *・゜゚・* :.。. .。.:*・゜゚・*
「いたいっ、やだ、離して…」
「うるさいわんちゃんやなぁ…」
耳元で囁かれて身体が震える。
目尻からはつぅ、と涙が溢れ抵抗もできない。
いつもの優しい坂田の面影は見つからず、吸血行為の前後にする頭を撫でる行為でさえやってくれない。
「好きなんやろ…?俺のこと…」
あぁ、どうしよう。
私は彼に思ったより溺れているみたいだ。
「はぃ……、んんっ…」
目の前の彼に抵抗するなど、もう考えられなかった。
彼のキスも受け入れ、今の彼の愛撫なら何でも受け入れる。
牙が肌を貫き、吸血行為が行われる。
離したかと思えば、私に話しかけてくる。
「俺も好きやで、水穂。」
「わたしも、すき、だいすき…」
今までで1番幸せだ。
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作者名:朧月 天音 | 作成日時:2020年12月10日 19時