本当の私はいらない (ページ5)

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4話ページ5

瀬名A視点

北斗「明星。異性であるAに抱きつくな」

「北斗くん。私は嬉しいから大丈夫だよ」

北斗「そうか？ならいいが」

ちょと暑苦しさも感じながら、角が立たないように言う。
ああ、キモチワル
本当に嘘しか出ない口だ。

担任「席につけー。ホームルームするぞー」

担任である先生がそう呼びかけると、ザワザワしていた声が聞こえなくなり、代わりに椅子を引く音が耳に入ってくる。

担任「転校生の立花だ。」

ガラガラと扉を開けて入ってきた女の子は緊張しているのか肩に力が入っているようだ。だが、とても華奢で可愛い子とはこう言う子のことを言うのだろう。

あんず「立花あんずです。よろしくお願いします」

担任「立花の席は瀬名の隣だ。

瀬名、立花の世話してやってくれ」

「はい。」

返事すると立花さんと目が合う。
同じ女子なのか、立花さんは緊張の糸が切れたかのように肩の力が抜けた。

担任「これでホームルームを終わる。」

先生が教室を出て行くとまた、教室がザワザワし始める。

「立花さん。初めまして
私瀬名Aっていいます。学級委員長もやってるから何かあったら私に何でも言ってね」

あんず「は、はい！(すごく…綺麗な人…)」

「そんな畏まらないで
同じクラスメイトなんだから。私の事は好きに読んでね」

あんず「じゃあ、Aちゃんで！私も好きなように読んでね」

「うん。よろしくねあんずちゃん」

…何だろう…胸があったかい…？