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２話 ページ3
瀬名A視点
私の本棚は全部、参考書で埋まっている。
私が将来、医者になるために両親がよく買ってくるからだ。私の唯一家での娯楽だ。
私は家での娯楽はあまりない。
テレビはニュースしか見ない、バライティーやアニメとか見ても面白いとか楽しいとか感じない…
スマホもゲームアプリなんてない。
入れても両親が消してしまう。
だから自然と私の娯楽は参考書を読む事だけになる
別に読書をするのは嫌いではない、どちらかと言うと好きだと思う…
「……(そろそろ朝食の時間…)
味なんて感じないのに…」
私は重い足を動かした。
「お母さん、兄さんおはよう。」
母「A、おはよう。朝食できてるから食べなさい」
泉「……」
「お母さん、いつもありがとう。わぁ、美味しそうだね」
嘘つき…思っているのか分からない事言ってその場凌ぎをして…
まあ、どうでもいいけど…
泉「邪魔なんだけど」
「あ！ごめんね、兄さん」
……何だろう…すごく胸が苦しい
母「そういえば、勉強はどう？」
「お母さんとお父さんに買ってもらった参考書は全部読んだよ。最近だと友達に教える機会も増えたかな？」
母「そう、流石Aね。でも、友達に教えるばっかりで自分の勉強が疎かになってない？もし、疎かになっているなら友達に教えるのはやめなさい。」
「…大丈夫だよ。テストの点はキープするから」
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作者名：あわ | 作成日時：2021年9月18日 15時
