９色の怪異譚《狂鬼編》 (ページ7)

今日:5 hit、昨日:0 hit、合計:614 hit

其の漆ページ7

慣れないバイクのスピードと朝からの体調の悪さにやっと少しずつ慣れてきたころ。

「…ここだ。」

「や、やっと着いた…。」

目的地の祠に着いた。
それは、祠、というより小さな小屋、寺に近いところで、中に入ることもできそうだった。

「…というか先輩方は幼少期、ここで遊んでたんですか…⁈」

よくこんなお化け屋敷みたいな小屋で遊べたな…ましてや小さな子供が。

「うん。ここの建物…まぁ私達は祠って呼んでんだけど、こん中に入ってかくれんぼしたり、屋根の梁でSAS○KEごっこしたり…あ、あとは屋根の上に登ったりしてたな。」

「わんぱくすぎですよ。なんで子供が小屋の梁でSASUK○ごっこするんですか…」

罰当たりにも程があるでしょ…

「…さてと。まぁ雑談はこの辺でやめておこう。…解呪の方法、だな。一ノ瀬。まず、お前さんには…

狂鬼と対峙してもらおうか。」