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其の肆 ページ4
あの後、絶対に人は食うな、と念を押されてから家に帰った。
そこからは特に何も無かった。
強いて言うなら、家に着いた時はもう12時を過ぎていて、両親に叱られたくらい。
だから僕は安心して眠りについた。
次の日の朝。
僕は猛烈な吐き気と頭の痛さで目が覚めた。
時計を見るとまだ4時半。
窓の外も暗く、両親もまだ起きていないだろう。
しかしこれらを抑えるには、取り敢えず何か胃に詰め込み、薬を飲む事が必要だ。
そのためにも、両隣の部屋で寝ている両親と小学生の妹弟を起こさぬよう、ゆっくりと身体を起こし、部屋を出ようとした。
…しかし、幸か不幸か、部屋を出る前に視界に入れてしまったのだ。
鏡に映った【
母親譲りの明るい茶色だった瞳は紅く、狂気を孕んでおり、父親に似て少し低めだった背丈は大体170cm…
それに何よりも異色を放っていたのは…
「…何、だ…これ」
頭からは、絵本や伝承でよく聞くような、鬼の角が生えていた。
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作者名:葉千巻 | 作成日時:2019年12月23日 0時