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10フリ ページ10

俺が唸っていると、いつのまにか声が重なっていて…

橙さんも唸っていることに気づいた。


え、俺なんかまずいこと言ったかなぁ…

つーか困らせたよね?やっぱり?

あぁどうしようどうしよう

そうふぁ、やっぱ今のナシで!って言って元通りに…


『わかった。』


「へっ?!」


うわ、なんか間の抜けた声が出た。

アホだと思われる…


『でも、男らしくなったところを見せてくれたら、男としてみる。』


……男らしく…

あ、俺完全に男として見られてなかった。

地味にショックでかいわこれ。

でも男らしいところって、俺にあるかな…?

筋肉もそんなについてないし、気だって弱いし……


「男らしくって…例えば?」


橙さんは、またう〜んと悩んでから口を開いた。



『じゃぁ、何かで日本一になったら考える。』



日本…一……?


「スケールでかくないですか…?」


『目標は大きい方が良いと思ったんだけど…だめ?』


「だめじゃないだめじゃない!」


そ、そうだよね!

それくらいの勢いじゃなきゃ漢の名が廃るってもんだよね!


『お、おお俺頑張るよ!!だかりゃ…だから見ててね!』

「うん」


テンパって、噛んじゃったよ!!

かっこ悪!俺!


ブハッと笑い出した君は、悪気はないから、と謝って来た。


『でも、あんまり期待しないでね?』


そんな気を使ってくれる優しさだけで、すでに泣きそうです。


「と、とりあえず…友達は続けるっていうことで…その、よろしくお願いします!」


『うん、よりしくね、フリ。』




俺の人生初の告白は、電話であっさりと振られたが、まだ望みはある。


俺の恋は、まだはじまったばかりなんだから。

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設定タグ:降旗光樹 , 黒子のバスケ , 黒子テツヤ   
作品ジャンル:恋愛
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ナイン(プロフ) - ゼラニウムさん» 初めまして、コメントありがとうございます!そう言っていただけてとても嬉しいです。自分もゼラニウムさんのお話をいつも楽しみにしています。降旗君のチワワ具合が難しいですが、頑張ります…! (2017年11月20日 12時) (レス) id: 2c81737552 (このIDを非表示/違反報告)
ゼラニウム(プロフ) - 初コメ失礼します。降旗くんがすでにチワワで、もうかわいい……。じわじわ進む感じがたまらなく、続きが楽しみです。がんばってください。 (2017年11月20日 11時) (レス) id: 4098cb6d6c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ナイン | 作成日時:2017年11月11日 10時

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