Myosotis scorpioides【A3!】 (ページ7)

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ご㌻ページ7

「さ、入って！」

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ガチャリとドアを開けて、私を家の中に促す美人さん。

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「お、お邪魔します...！」

ぺこりと美人さんに頭を下げて、おそるおそる中へ入る。

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中は思ったより普通の家のような造りで、少しびっくりした。

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そのままリビングへ案内され、彼女の後を挙動不振になりながらついて行った。

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「じゃあここに座ってて、紅茶かコーヒーどっちがいい？」

「いっ、いえ、そんな、お構いなく...」

「いいっていいって、寒かったでしょ？」

「...じゃ、じゃあ...紅茶で、」

「了解！」

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美人さんはそう言うと、にこりと笑ってキッチンへ消えて行った。

私は周りをキョロキョロ見回してから、ゆっくりとカーペットが敷かれた床に座り込んだ。

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カチャカチャとコップや皿などが動く音を聞きながら、私はただぼんやりとしていた。

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「おまたせー」

少しして、紅茶を入れたカップをお盆にのせた美人さんが私の前にそのカップをカチャリと音を立てて置いた。

「あ、ありがとう、ございます...！」

ぺこりと座りながら頭を下げると、「いいえ」とまた太陽のような明るい笑顔で笑う美人さん。

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少し見惚れてしまっていると、どうしたの？とまた眉を下げてこちらを覗き込まれたので慌てて何でもないと手を振った。

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「それで、さっきの事だけど...」

紅茶のカップを少し口につけたときに先ほどの話を出され、思わずむせかけてしまうがなんとか我慢する。

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「は、はい」

飲みかけた紅茶の甘い香りが口いっぱいに広がる、私はその香りを口内に残したまま、カップを置いた。