Myosotis scorpioides【A3!】 (ページ47)

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よんじゅうご㌻ページ47

「え、マジで？Aちゃん、ホントにすみーと___」

「へーおめでとう」

「ええ！？お、大人ですね...！」

「...どーでもいい」

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何だか事が大きくなりそうなので、焦って事の一連を弁解しようとする。

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「違うんです！これは三角さんが三角のものがないと落ち込んでたので三角のオムライスを用意をしたと言ったら喜んで抱きつかれただけで____」

と、必死に説明をするとみんなも誤解が解けたようで。

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「何だー？びっくりしたー！」

「まぁ、三角星人と平凡女なんてあるわけないか」

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なんて、言っているのでホッと息をつく。

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「三角さんもすぐに人に抱きつくのはやめてくださいね？誤解されますから」

「はーい、でもオレAの事好きだよ～」

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三角さんにも注意すると、思いがけない言葉が返って来て思わず体が固まる。

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他の夏組のメンバーも目をぱちくりとさせている。

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一瞬、何が何だか分からなくなったけれど友達としてだろうと割り切ると私もですよと笑顔を向けた。

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そのまま呆然しているみんなを邪魔だからとキッチンから追い出すと、料理作りを再開した。

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＊＊＊

ご飯も食べ終え、お風呂も入って。今日は後もう寝るだけとなった。

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だけれど中々眠気が襲って来ず、少し夜風に当たってから寝ようと中庭に向かった。

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誰もいないだろうと、中庭のドアを上げるとそこには既に先客がいた。

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「___天馬」

「...あ、」

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もう見慣れた彼の頭を見つけて、反射的に名前を呼ぶとゆっくりと振り向く。

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あ、と漏れた天馬の声が静閑な中庭にやけに鮮明に木霊した。

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「どうしたの？こんな所で」

「お前こそ」

「私は眠れないから夜風に当たりにきたんだけど...」

「オレはセリフの復習」

お互いの目的を聞くと、また沈黙が流れる。私はおこがましいかなと思いつつ彼の座っているベンチの隣に腰を下ろした。

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「...隣、よかった？」

「...おう」

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答えを聞いて、ホッと胸を撫で下ろす。そのまま天馬の持っている台本に目線を写すと

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「___一緒に読み合わせするか？」

なんて、天馬が悪戯っぽく笑った。