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さん�� ページ5
しばらく色んな場所を見て回っていると、辺りもすっかり暗くなっていた。
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どうしよう、なんて思っててもしょうがない。
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今夜は野宿だな、なんて一人で意気込んで人気のない路地裏の端にしゃがみ込んだ。
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寂しくなって瞼を閉じると、昔の記憶が蘇ってくる。
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私たちの家族は仲が良くて、よく色んなところに遠出をした。
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どこかに出かけるたび、いつもお姉ちゃんは私の手を引いてくれた。
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_____たった一人の、私のお姉ちゃん。
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ひゅ、と頬を撫でる風に身震いする。
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やはり五月の風はまだ肌寒い。
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きゅ、と身を縮こめた時_____
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「あの、大丈夫ですか...？」
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自分の頭上で女性の声がした。
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作者名：オムライス.? | 作成日時：2017年2月26日 20時
