にじゅうろく�� ページ28
そうして4人の入団が無事決まり、今度は寮についての事をいづみさんが丁寧に説明している。
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あんまり、皇天馬には入ってきてほしくないな...。
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なんて、最低な事を考えてしまう。けれども毎日あんなに怒りっぽくてわがままな人と顔を合わせるのは正直キツイ気がした。
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そんなこんなで、三好さんと幸さんの入寮がスムーズに決まる。
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「それじゃあ、天馬くんはどうする？」
いづみさんの声に、びくりと心臓が音を立てる。
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ど、どうするのかな...。きっと忙しいし通いだよね...？
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心の中で通いであってくれと、必死に祈りながら皇天馬の返事を待つ。
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「オレは良いって言われてる」
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...終わった...。
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ひゅ、と喉がなって体が急速に冷めていくのが分かった。
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私はまた言い合いが始まった皇天馬と幸さんを尻目に、がっくりと肩を落とした。
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同居生活、不安しかありません...。
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そのあと、椋さんの入寮も何とか無事に決まり今日は一先ず解散となった。
夏組の引越しは来週の土曜日かららしい。
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みんなもそれに納得し、いづみさんの終わりの掛け声と共に一斉に帰り支度をし始めた。
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「はぁ...」
ガヤガヤと賑わう場内で、一人ため息をつく。
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今日だけで、どっと疲れたな。今日は長風呂しよう。
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まぁ、とりあえずいづみさんの所へ行こうかな。
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そう思って、後ろを振り向くと___
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「...ッ」
「っ、わっ」
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誰かにぶつかった。
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「___ごめんなさっ____...」
反射的に謝り、おそるおそる顔を上げると
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「...ってーな、ちゃんと前見ろ」
「ひっ...！」
不機嫌そうに目を細めた皇天馬が目に映った。
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うわわ、どうしよう...目つき悪っ...、こわっ...！
いきなりの事で、頭がついていかない。
一人パニックに陥っていると皇天馬は、はぁと呆れたようにため息を吐いた。
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作者名：オムライス.? | 作成日時：2017年2月26日 20時
