捨てられた私に愛を【ツイステ】【アズール・アーシェングロット】 (ページ9)

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▽(アズールside) ページ9

彼女は、昔からの知り合いです。

僕の所へ契約に来た時に出会いました。

すると彼女はこう言いました。

「アズール・アーシェングロット様、私の願いを叶えて下さい。対価は何でもいいです。叶えてください。」

その時の目は絶望に黒く染まっていました。

『何故です？貴方みたいな王族が“海の魔女”のところに来て。』

僕は王族が嫌いです。

なのでこういう反応になってしまいました。

彼女はありえないような事を言いました。

「私は王族が大っ嫌いです。裏切りたいんです。
私のヒレを陸に上がった時は足に海の中に来た時は普通のヒレに戻すような薬を下さい。」

彼女は泣いていました。

今度は目に光を燈し、泣いていました。

『いいでしょう。薬を差し上げます、ただし対価として

貴方の透き通るような青色の髪、その一点を見つめる炎のような赤い瞳。
”色素“を貰います。
さあ契約書にサインを』

彼女はすんなり描きました。

すると今度は笑って

「ありがとうございます。」

その瞬間、僕の中の何かがコトンと落ちたのです。

ナニカはわかりません。

ただ物凄く大事なような気がします。

『黄金の契約書(イッツ・ア・ディール)

さあこれで契約完了です。』

その瞬間髪の色と目の色が真っ白になりました。

僕は不覚にも綺麗だと思いました。

彼女はある意味僕のせいだと思っているでしょう。

髪と目の色の事を。

アズールside終了