【銀魂】絶 対 零 度 の 愛

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今の状況が分かったのか


俺から離れようと、押しのける



しかし、その手を掴んで扉に押付ければ


身動きが取りにくくなって


抵抗する力が弱くなった





時折離れる口から、やめてと言いたげな声が洩れる




それすらも興奮剤となり


固く閉じた唇をこじ開けて、無理やりねじ込んだ





…………乾いた音の後に



頬が、じんわりと痛み始める





息を切らして呼吸を整えるAは



顔を赤くして


目には涙を浮かべて、俺を睨みつけた





『な、にすんのよ……』





『……言っただろ


諦めろって』





誰のことか分かったのか



唇をこれでもかというくらい噛み締めて


もう一度俺の頬を叩いた





『どうしてそういう事言うの？！』





怒ってるかと思ったが





『応援してくれてると思ってたのに……！！』





どちらかというと悲し気な顔を見せるから


俺は自分がしたことを、改めて感じた




Aの目から、涙が零れたのを見れば息を呑んでしまう




自然と手が伸びたが



決して指先だけでも触れることはなく



ましてや、叩かれることもなく



ただ、空を切った

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