【銀魂】絶 対 零 度 の 愛

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『……さみィ』




身体を縮こまらせても



寒さは全く変わらなかった




誰かを待つって、こんな気持ちになんだな……




どっかがポッカリと開いて



いつ来るのか、そわそわする




……それでいて、虚しい




そんな思いをお前に感じさせちまってたんだな、俺は






…………ごめん







別に俺は待ち合わせをしているわけでない



近藤さんみたいに、ストーカーしているつもりもない




ただ顔が見たくて……いや、会いたくて


まだここに居続けている





チリン、とベルの音がして



少し顔を覗かせると


そこには、旦那に手を振って見送っているAがいた




俺は力強く手を握って


頭や肩に乗っていた雪が落ちるくらい、勢い良く動き出す




店の中に戻ろうとするAの腕を掴んだくせに



何を言ったらいいか、考えていなかった





でも今はただ



傍に居れるだけでいいと思った俺は





本当に、馬鹿だ





だから心の中で、お前に謝る









ごめんな。

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