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店の近くに、誰かの気配がしたけど
誰もいなかった
猫だろうか
勝手にそう判断して
坂田さんを店の中に入れる
そのまま二階に上がらせて
直ぐにコタツとエアコンの電源をつけた
『上着を脱いで貸してください』
ぬれた上着をハンガーにかけて壁に掛け
坂田さんに毛布をかぶせる
『まだ暖まってないですが、コタツに入って待っててください』
今、温かいのを煎れますね
『わりーな』
まだ顔の赤い坂田さんに会釈をして台所に入る
戸棚を見ると、そこには彼にピッタリのものが置いてあった
牛乳を手鍋にかけてマグカップを取り出す
チラリと彼の様子を伺えば
縮こまりながら、毛布にくるまっていた
それに笑みが零れるけど、私のせいだという罪悪感が生まれる
はっ、と気付いたら
もう牛乳はふつふつと泡をたてていた
マグカップに注いで持っていけば
匂いで分かったのか、彼は笑顔を見せる
『ココアじゃねーか』
『甘いの、お好きでしょ?』
はい、と渡せば
彼は両手でマグカップを握った
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新作です。
久しぶりの高杉です。
ぜひ、見てください
【銀魂】おかえり、愛おしい人よ
http://uranai.nosv.org/u.php/novel/sweetblacklily
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ハル(プロフ) - 銀皐月さん» いえいえ!感想ありがとうございます。これからも応援してくださると嬉しいです。他の作品でもお会いしましょう!! (2017年1月7日 15時) (レス) id: b9da46096e (このIDを非表示/違反報告)
銀皐月(プロフ) - 番外編作っていただきありがとうございます!これからも頑張ってください! (2017年1月3日 11時) (携帯から) (レス) id: 5de9376b0f (このIDを非表示/違反報告)
銀皐月(プロフ) - ハルさん» 番外編の銀ちゃん切ないですね…私切ない系すぐ泣いちゃうんで危なかったです(笑) (2017年1月3日 11時) (携帯から) (レス) id: 5de9376b0f (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - 銀皐月さん» いーえ(^^)いつも応援感謝してます (2017年1月3日 9時) (レス) id: 5f6b32c62c (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - ものさん» 出そうかなーと考えてる新作には一応メインとして銀さんを出す予定ではあります!でもそれは恋愛小説ではないので、ドキドキさせることができないのが残念です…。ものさん、ありがとうございます (2017年1月3日 9時) (レス) id: 5f6b32c62c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハル | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/harumemory
作成日時:2016年11月22日 21時