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『……そ、ご』
次に扉を開けたのは
待ちわびていた筈なのに
思わず逃げ出したくなってしまう人物だった
『これ、錠の説明書だか契約書だかなんだかだとよ』
ほら、と数枚の紙を渡される
それを受け取ろうと手を伸ばしたが
指先が彼の手に触れて
私は手を引っ込めてしまった
『……ここ、置いとくぞ』
一瞬だけ曇ったように見えた顔に目が釘付けになり
私は去っていこうとする彼の袖を掴む
『……なに』
『どこ行くの…?』
意味が分からないことを言っているのは分かっている
それでも、もう会えない気がした
『…離せ』
私が知ってる声よりも低くて、狼狽えてしまう
手が離れたのを横目で見た総悟は
結局、私に何も言わずに出て行った
どうして、何も言ってくれないの
総悟が一言言えばいいだけじゃない
嫌いでも、構うなでもなんでもいい
私を突き放す一言を発すれば
それで私は身を引こうと努力するのに
本当、意地悪だ
『………ばか』
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ハル(プロフ) - 銀皐月さん» いえいえ!感想ありがとうございます。これからも応援してくださると嬉しいです。他の作品でもお会いしましょう!! (2017年1月7日 15時) (レス) id: b9da46096e (このIDを非表示/違反報告)
銀皐月(プロフ) - 番外編作っていただきありがとうございます!これからも頑張ってください! (2017年1月3日 11時) (携帯から) (レス) id: 5de9376b0f (このIDを非表示/違反報告)
銀皐月(プロフ) - ハルさん» 番外編の銀ちゃん切ないですね…私切ない系すぐ泣いちゃうんで危なかったです(笑) (2017年1月3日 11時) (携帯から) (レス) id: 5de9376b0f (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - 銀皐月さん» いーえ(^^)いつも応援感謝してます (2017年1月3日 9時) (レス) id: 5f6b32c62c (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - ものさん» 出そうかなーと考えてる新作には一応メインとして銀さんを出す予定ではあります!でもそれは恋愛小説ではないので、ドキドキさせることができないのが残念です…。ものさん、ありがとうございます (2017年1月3日 9時) (レス) id: 5f6b32c62c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハル | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/harumemory
作成日時:2016年11月22日 21時