〔ワートリ〕三輪の従兄弟は､一般人(仮)な薄幸少年１６

『言うなればトリオン怪物』その３ ページ4

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((ダダダダダ…ダン!!



三雲｢千佳…!!｣

[っ三雲君、遊真…;;]

三雲｢………!?;;｣

空閑｢……｣


かなり焦った様子で訓練場に走ってきた三雲君と遊真は、とある光景を目にして固まった。


驚くのも無理はないと思う。

だって……;;



鬼怒田｢そうかそうか千佳ちゃんと言うのか。
凄いトリオンの才能だねぇ。ご両親に感謝しなきゃいかんよ｣


[………これだもんなぁ…;;]



パァァァっと効果音がつきそうなくらいキラキラと眩しい笑顔をしているのは、

つい先程まで激しくお怒りになっていた鬼怒田開発室長さん。
その人である。


理由は分からないけれど…雨取ちゃんを見るなり、こんな調子になってしまったのだ。



雨取｢? ? は、はい｣

鬼怒田｢壁の事は気にせんでいい。
あの壁もトリオンで出来てるから簡単に直せる｣



数分前 賢の頭に勢いよく手刀を叩き込んだその手は、

今は優しく微笑みながら雨取ちゃんの頭をよしよしと撫でている。


……もはや全くの別人;;



三雲｢鬼怒田開発室長!?;;
…あ、泡渡先輩、これは一体……!?;;｣

[あぁ…うん…。ごめん、俺もちょっと何がなんだか…;;]


急すぎる鬼怒田開発室長の豹変ぶりについていけないのは、俺も同じだ。


佐鳥｢Σ鬼怒田さんはロリコンだった…!?;;｣

[Σロリ、っ…!?;;]

東｢いや、別れて暮らしてる娘さんを思い出すんだろ。
確か今中学一年生のはずだ｣

[……あ、あぁ…。なるほど…ですよねっ;;


…………びっくりした…;;]



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