『些細な運命の引き金』その３ ページ6
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只今ソウヤさんを捜索中。
発端は……午前中、散歩から家に帰った四郎君達がご両親と一緒にパーティーの仕度をしていたところ。
突然ソウヤさんがツリーの飾りを強奪し、器用にベランダの窓を開け外へと逃走した事から始まったようだ｡
…それにしても、自分で窓開けて外へ逃げるなんて…器用すぎるよソウヤさん;;
[っソウヤさーん!!おーい!!
出てこいよソウヤさーん…!!]
四郎｢ソウヤー!!｣
俺ははぐれないよう四郎君の手を握って、市街地を探し回った｡
けれどソウヤさんはどこにもいなくて…気付けば駅前の大時計が７時を示していた｡
[もう７時か……]
結局パーティー開始時刻には間に合わなかったけど、今はソウヤさんを探す方が優先だ｡
玉狛の皆には後で謝っておこう……｡
[…四郎君っ。もう遅いし後は俺に任せて、君は家に帰った方がいいよ｡
きっとお父さんとお母さんも心配してるだろうし]
四郎君から聞くに…四郎君はソウヤさんを追いかけ家を飛び出てきたようだから､
きっと今頃ご両親はかなり心配してるに違いない｡
[ソウヤさんなら俺がちゃんとみつけるから]
四郎｢ううん…。僕、ソウヤをみつけるまで帰らないっ…｡
ソウヤも一緒にクリスマスパーティーするんだ…だから…｣
[っ、四郎君………っわかった。じゃあもう少しだけ一緒に探してみよっか]
四郎｢…!!うん…っありがとう、かぐやお兄ちゃん!!｣
本当なら駄目だと言うべきなんだろうけど…あんな風に必死に言われちゃったら、流石に駄目なんて言えないよなっ……
[……ん]
ふと足元を見たら小さな足跡が点々と続いていた。…もしや、と思いその跡を辿っていくと｡
[Σあぁ!!いたっ!!]
四郎｢ソウヤ!!｣
((ワフッ
俺達が駆け寄るとソウヤさんは尻尾を振って飛び付いてきた｡
口に加えているのは大きな星、……たぶん四郎君の家のツリーから強奪したものだろうな;;
四郎｢よかったっ｣
((クゥン〜
四郎君に頭を撫でられてソウヤさんはとても嬉しそうにしている｡
…これだけ仲が良さそうなのに、なんでソウヤさんは四郎君をわざわざ困らせるような脱走を……?
[………っ。もしかしてソウヤさん…、四郎君に構って欲しかったのか…?]
四郎｢え?｣
[気を引きたくて、わざとイタズラしたり脱走したりしてたんじゃ…]
((ワンッ
……つまり…今までのは《単なるやんちゃ》じゃなくて、《甘えたいがゆえのやんちゃ》だったと…;;
[っなんだ…。ソウヤさんってば、実はすごい甘えん坊だったんだなっ]
―――その時､
俺達のすぐそばでバチバチ…と不穏な音が聞こえた……
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platinum.wolf - 田中さん» コメントありがとうございます!! そう言って頂けて嬉しいです(´ω｀＊) これからも頑張って続けていきますので、どうぞよろしくお願いします<(_ _)> (2016年9月14日 21時) (携帯から) (
レス) id: e1623afd53 (このIDを非表示/違反報告)
田中 - 続きが楽しみです！ いつも楽しみに読ませてもらってますヾ(o´∀｀o)ﾉ (2016年9月11日 17時) (レス) id: c47e427da5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：platinum.wolf | 作成日時：2016年8月25日 19時
