『些細な運命の引き金』その２ ページ5
―
[……ぇ…、えっ、うそ!?;;;]
Σ何でないの!? ちゃんとズボンのポケットにいれてたはず…っ。
[そんな…まさかどこかに落としたのか……?;;]
ツリーの写真を撮った時までは、確かにあったよな。それでその後ポケットに入れて…、
そしたらソウヤさんに飛び付かれ………
[あ。………絶対、その時だ……;;]
＊
[っくしゅん…!!]
パーティーが始まる前までに帰るという約束をして、俺は落とした携帯を探しに出た。
やはり夕方ともなるとそれなりに寒いし、朝に比べて人通りも少なくなっているようだ…。
玉狛でのパーティー開始時刻は７時。
ちょうどその頃に迅さんも、通常通りであれば防衛任務から帰ってくるらしい。
なので俺もそれまでに探して戻らなくては…っ。
[―――…雪、思ったより積もってるな……
埋もれてなきゃいいけど俺の携帯;;]
少し不安になりながらも、小走りで今朝見たクリスマスツリーの前にやって来た。
俺は大体のあたりをつけてしゃがみ込み、地面を覆い尽くした真っ白な雪を手で優しく払いのける。
[んーと……俺達がいたのは確かこの辺りだったと思うんだけど…]
―――見つからないまま時間は過ぎ、探し始めて数十分は経った頃。
ようやく……
[………、…あっ!!あったーーっ!!
…けど、壊れてるー……;;]
雪の中から発見した携帯の液晶画面はかなりひび割れていて、電源を入れても反応はない。
[……いやでも、ただの電池切れかもしれないしなっ;;
とりあえず持って帰]
四郎｢かぐやお兄ちゃん…っ!!｣
((ドフッ
[Σおわ!?…四郎、君?]
しゃがんでいた俺の真横から抱きついてきたのは、涙目になっている四郎君で。
[Σえっ。ど、どうしたのっ!?大丈夫っ!?;;]
四郎｢ぅ……ぐすっ…、ソウヤが…ソウヤが、いなくなっちゃって……っ｣
[おぉふ……;;]
またか…
毎度お騒がせ、脱走の名犬ソウヤさんの大脱走劇;;
四郎｢どうしよぅ……うぅっ｣
[Σわ。なっ、泣かないでっ;;
っ大丈夫だよ、ソウヤさんならいつもみたいにすぐみつかるって!!;;
俺も一緒に探すからっ、ね…?]
四郎｢ぐす……っ、うん…｣
責任を感じてか…すっかり気落ちしている四郎君を安心させるため、俺は出来るだけ明るく笑った。
―
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platinum.wolf - 田中さん» コメントありがとうございます!! そう言って頂けて嬉しいです(´ω｀＊) これからも頑張って続けていきますので、どうぞよろしくお願いします<(_ _)> (2016年9月14日 21時) (携帯から) (
レス) id: e1623afd53 (このIDを非表示/違反報告)
田中 - 続きが楽しみです！ いつも楽しみに読ませてもらってますヾ(o´∀｀o)ﾉ (2016年9月11日 17時) (レス) id: c47e427da5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：platinum.wolf | 作成日時：2016年8月25日 19時
