少年Sと早朝プロミス1 ページ15
眠い目を擦って二階から阿部ちゃんちの玄関を見張る。
…これだけ言うと、俺めっちゃストーカーじゃん。
いや理由があって！
実は昨日あの後、めめが俺に教えてくれたわけ。
阿部ちゃんは最近いつもより二本早い電車乗ってるらしいよ、って。
いつもってのは俺ら４人がだいたいちょうどいいと思ってる電車があって、それのこと。
それぞれ部活とかクラスのこととか…ちょっと寝坊したとか？色々あるから明確に約束はしてないけどね。
にしても一本どころか二本ずらされてるあたり徹底的すぎてさすがに凹んだけど…。
まぁ何にせよ妙に会えなかったからくりがちょっと分かったし、幼なじみネットワーク最高。
とか思い出してたらほんとに出てきた！
佐久間追いかけるでやんす！
「あーべーちゃーん！」
「っ、佐久間…。」
「おはよう！」
「おはよう…。」
気まずいですって顔にめちゃくちゃ書いてあるけどもう気にしない。
押して押す！
押すしかない！
「やっと会えたー。
最近阿部ちゃんと学校行けなかったから。」
「それは、ごめん…。」
やばい、謝らせちゃった…。
「仕方ないって！
阿部ちゃんも色々忙しいんだろうし。
それこそ、三送会も劇じゃ準備大変だったっしょ。」
「うん、まぁ…。」
「にしても昨日の阿部ちゃん、綺麗だったなー。
俺、魂抜けたもん、美人すぎて！」
「なにそれ…。」
「いやほんっとに！
翔太に声かけられるまでまじで魂どっか行ってた！」
「ふはっ、それ、大袈裟…！」
吹き出して、その後もくすくす笑ってる阿部ちゃん。
「あ、阿部ちゃん、笑った。」
思わず俺は、そう口に出していた。
「え、俺？」
自分を指差して首傾げてる阿部ちゃん。
こういう一つ一つの仕草、たしかに可愛い。
笑顔一つとってもそうだけど、当たり前すぎて色んなものを見過ごしてきたのかも。
「泣かせちゃった日から、ずっと見たいなって思ってた。
阿部ちゃんの笑ったとこ。」
「佐久間…。」
「また、俺にも笑ってくれて良かった。」
「…、俺も。」
「ん？」
「俺もまた、佐久間が近くで笑ってくれて、嬉しい。」
照れてるのか目を泳がせながら言ってる阿部ちゃんがまた可愛くて。
ほっぺた、昨日のめめの時より赤くない？
なんて、都合が良すぎることまで考える。
「ねぇ阿部ちゃん。
俺いいこと思いついた。」
「え、何？
怖いんだけど…。」
おお、この感じ。
前までの会話に戻ってきてる。
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葉子(プロフ) - めぐみみさん» こんにちは。甘いのってやり過ぎて安っぽくなったりしないかな？とか、わざとらしさぎない？とか不安になりながら書いているところがあるので、キュンキュンというお言葉本当に安心しました…！まためぐみみ様にキュンキュンしてもらえるように頑張ります！ (2020年6月5日 20時) (
レス) id: f3c5f4857a (このIDを非表示/違反報告)
葉子(プロフ) - くーあんさん» こちらにまでコメントありがとうございます！可愛く！可愛く！と唱えながら書いたので、感想嬉しかったです（笑）また書いた時にはぜひ読んでやってください！いつもパワーをありがとうございます！ (2020年6月5日 20時) (レス) id: f3c5f4857a (このIDを非表示/違反報告)
めぐみみ(プロフ) - こんにちは。さくあべの2人が初々しくて可愛いくてキュンキュンしながら読んでました。素敵なお話ありがとうございます。 (2020年5月31日 14時) (レス) id: 5685bea8d4 (このIDを非表示/違反報告)
くーあん(プロフ) - その後の可愛いさくあべデートありがとうございます！2人の初めての…が微笑ましくて！本当に葉子さんの作品大好きです。これからも作品楽しみにしています。 (2020年5月31日 0時) (レス) id: 678da13574 (このIDを非表示/違反報告)
葉子(プロフ) - ミッキーさん» お読みいただきありがとうございます！ファンだなんて恐れ多い言葉までかけていただき、感動しています。感謝の気持ちでデート編始まりました。まだデートに出発もしていませんが、お読みいただけたら嬉しいです。今後もこちらや他の作品など、よろしくお願いします！ (2020年5月30日 1時) (レス) id: f3c5f4857a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葉子
| 作成日時：2020年5月22日 0時
