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話し終えた旅人に集まった視線は様々な心情を映していた。
ある者は、拒絶されたことに対して悔しさを募る。
ある者は、無理に話させたことへの罪悪感を。
ある者は、自身が本当にこの場にいて良かったのかと疑心を。
そんな風に各々思うが、一環して共通していたのが一つ。
驚き。
今まで追い続けた強さに手を伸ばして居たのは、自分だけでなく、孤高である貴方もだったのか、と。
生ける伝説と呼ばれる彼でさえも負かしてしまう程の伝説の旅人には、そこまでして未だ強さに手を伸ばしていたのか、と。
同時に驚きと来る自身の不甲斐なさ。
どれだけ追いつこうと走ろうが、どれだけ足裏がボロボロになろうが、貴方の背中にも、ましてや隣を歩くことなど
貴方を身近に支えることができないなんて。
貴方は本当は、一体どこまで登り詰めているのだろうか。
それに
『あの人は勝負をしようにもできない人だった』
という限り、旅人さんの言う"あの人"は病弱、もしくは身体が満足に動かすことのできない状況下に置かれている可能性がある。
さて、ここで気づくは優秀過ぎて空回りホームランを見事にやり遂げたオモダカである。
何に気づいたか。
それは旅人が言った最後の語尾だ。
未だその"あの人"が生きているのなら余りにも不自然なのだ。『だった』…だった?何故過去形なんだ?
ピシリと思考が固まる。
もしかしなくとも旅人さんの言う"あの人"はもう…
そこまでいって、渇いた喉を潤すように用意したお茶を飲み干した。けれど喉の渇きは無くならなかった。
まぁ…当の本人は帰郷した際の母の怒号を想像して震え上がっているのだが。
この勘違いが永遠続くとて、その強さは事実だろう。
…何よりこれ以上の強さを求めているのなら、今頃こんなところにはいないであろうし。
と、そんなこんなで時計はいつの間にか3時を過ぎていた。
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メガサーナイト大好き - とても面白かったです!!私はとても好きな系統、ゲームの主人公やレッドさんが出てくれるのはとても嬉しいです。スグリ君ゼイユちゃんから先生呼びも良い!!伝説の旅人もかっこいい!!更新頑張ってください。応援しています。 (1月31日 8時) (レス) @page12 id: 6b6e4cd4ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ござるぅ | 作成日時:2023年12月31日 0時