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レッドが帽子の鍔を後ろに持っていくのを確認して、互いにボールを投げる。
…シロガネ山の時とは流石に違うか。
レッドはラプラスを、自分はキノガッサを繰り出した。
本気だからこそ、対策を。
目を閉じて帽子を外し、前髪を後ろに持っていくようにして深く被り直す。
最速にして、最高火力を。
たいせん よろしく おねがい します
グリーンが手を掲げる。
「それでは、
はじめっ！」
＿＿＿＿
＿＿
＿
「……ｯ！！」
「ビィｨｯ ガｯｯｯ！！」
レッド達は先制攻撃で何とか持ち直し、一発喰らわせることに成功した。
3体6であのレッドをここまで負かせられるのは前にも後にもお兄さんしか居ないんだろうな。
見てるこっちも熱くなる展開に鼓動は静かになるのを知らない。
お互い体力は半分以下。
どちらかというと瀕死間近なのはピカチュウだ。
「…おかしい」
続いていく攻防戦を観ながらグリーンはぽつりと呟いた。
「何よグリーン。何処か可笑しな所でもあった？」
おっ、レッド達がまた入れた。
カメラを構えながらグリーンに問いかける。
暫くしてグリーンは言った。
「…おかしいんだよリーフ。ピカチュウ達の傷見たか？」
そりゃ見てたけど…それがどうしたの？
って言える雰囲気じゃない。グリーンは見逃さないぞって感じで目をぎらつかせて観戦していた。
私はピカチュウ達の今までの傷を思い返す。
すると何か引っ掛かる違和感。
…あれ？
「ねぇ、今までバトルしてきてあそこまで」
違和感が紐解けていくのを感じて、こくりと生唾を呑む。
「あそこまで、
浅い傷で戦闘不能になったことなんてあった？」
【ズドン】
突如鈍い音が場内を轟かせる。辺りには白煙が舞って、持っていたカメラを足元に転がしてしまっていた。
バッとあの人達を見る。
ミミッキュがそこに佇んでいるだけ。さっきの状況と何も変わっていない。
ならなんで、
その疑問に応えるかのようにグリーンが言った。
「い、今…ピカチュウが電光石火で離れて元の場所に戻ったら、そこにミミッキュが居た…」
「…え？」
全く何を言ってるんだこの幼馴染は。
ずっとミミッキュは動いていなかったよ。
そう言おうと口を開いたけど、
今のこの状況がそれを物語っていた。
白煙が晴れたと共に見えたのは、横たわったピカチュウの姿。
「ピカチュウ！！」
何度呼びかけても起き上がらない。
「……勝者、旅人！」
ピカチュウには一切目立つ傷はついていなかった。
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メガサーナイト大好き - とても面白かったです！！私はとても好きな系統、ゲームの主人公やレッドさんが出てくれるのはとても嬉しいです。スグリ君ゼイユちゃんから先生呼びも良い！！伝説の旅人もかっこいい！！更新頑張ってください。応援しています。 (1月31日 8時) (
レス) @page12 id: 6b6e4cd4ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ござるぅ | 作成日時：2023年12月31日 0時
