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今日は珍しく起こされずに起きれた。
いつもならばミミやガッサに起こされる。
がしかし、今日は起こされずに起きれた。
それ即ち丸一日寝過ごした事を表す。
枕元にあるデジタル時計を見ると
案の定15:05を表示していた。
『ぅわ』
流石に心の声が漏れる。
ここ数年はこのようなことは全くもって無かったし、
昨日は夜更かししていなかった為もあって
油断していたのだろう。
そろそろスマホとやらを買わなければいけない気が
…給料日に買うか。
と脳内予定表に記載してから身支度を済ませた。
ホテルから出て広場を散歩しながら
辺りを見渡していると、とある屋台が目についた。
寝起きの腹はそれを欲する。
冷え物は下すだろうから、と今回は引き下がる。
うん、
買ってしまった。
仕方がない。これは不可抗力だ。
いつの間にか手元にあるのだから、仕方がないだろう。
「ルッリ!」
マリルリは尾のボールと共に跳ねた。
こちらも珍しく起きている彼女が喜んでいるのなら
腹を下してもいいだろう。
そうして彼女と共にアイスを咥えた。
暫く、といってもそこまで長い訳ではない暫く。
「こんにちはーー!
昨日ぶりですね旅人さん!」
聞き慣れてきた少女の声が耳に届いた。
声がする方向に目を向けると、
少し離れた所で昨日と同じように手を大きく振っていた。
ただ昨日と違う点があるならば、
少女の隣には白衣を着た長身の男性と、
ふわふわなイーブイリュックをした少女が
居ることだろうか。
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メガサーナイト大好き - とても面白かったです!!私はとても好きな系統、ゲームの主人公やレッドさんが出てくれるのはとても嬉しいです。スグリ君ゼイユちゃんから先生呼びも良い!!伝説の旅人もかっこいい!!更新頑張ってください。応援しています。 (1月31日 8時) (レス) @page12 id: 6b6e4cd4ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ござるぅ | 作成日時:2023年12月31日 0時