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隣で串焼きを頂いている
私が憧れた人は、難しい顔をしながら何かを考えていた。
何を考えているんだろう。
何で髪を切ったのだろう。
何でそんなに強いんだろう。
一つ出せばいくつもの疑問が出てくるわけで
埒が明かない訳だけど、でもやっぱり出てくるわけで…
うーん!やっぱり構成とか考えているのかなぁ!?
Aが昔の事を思い出している最中、
ネモは一人悶々と考えながら上品に串焼きを食べた。
串を捨てて、広場の時計を見る。
そろそろバイトの時間だ。
11を指している短針は
長針によって等しく時を刻んでいる。
少女はというと
「すみません。学校に呼ばれて…
またご一緒させて下さい!では!」
と、ロトムが入っていそうな機械に先程呼ばれて
この街の大きな学舎に向かってここを後にした。
撒こうという考えは不要だったようだ。
…にしてもあのでかい建物がまさか学校だったとは。
確かに各地方にも学校はあるが、
パルデア地方の学校がここまで大きいとは知らなかった。
自分はそう感心しながら、店に急いだ。
、
何とかピークも超えて閉店間近。
今日は裏方…ポテトを揚げたりなどの研修を受け、
現在モップで床を拭いている。
「よーし今日のシフト終了〜
皆んな上がって上がって!
あっあと昨日はごめんねスーゼロ君、Aさん!」
顔の前で両手を合わせながらそう言った店長は
既に閉店の看板に置き換えていた。
この店長とても仕事ができる人だ。
「全然大丈夫ッスよ店長!お互い様ってもんでしょ。
ンネ、あとはいAにコレあげるわ。
てか髪切ったんだナー!似合ってるぜ!」
褒め言葉と拳から受け取ったのは
「喉に効く」と書かれた袋に包装された喉飴だった。
そしてやはりこの先輩は良い人なのだろう。
…いつの間にか君付が無くなっているが、
こちらとしては嬉しい限りなので構わない。
『…』
深々と二人に頭を下げて感謝を伝え、
帰宅最中にその喉飴を口に放り込んだ。
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メガサーナイト大好き - とても面白かったです!!私はとても好きな系統、ゲームの主人公やレッドさんが出てくれるのはとても嬉しいです。スグリ君ゼイユちゃんから先生呼びも良い!!伝説の旅人もかっこいい!!更新頑張ってください。応援しています。 (1月31日 8時) (レス) @page12 id: 6b6e4cd4ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ござるぅ | 作成日時:2023年12月31日 0時