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俵担ぎにした少年を、森からかなり離れている
ひらけた場所に降ろす。

『…』

少年に怪我がないか見てみると、
左足を擦りむいているようだった。

絆創膏あっただろうか。

リュックを前に持ってきて探ってみる。

確かモンボの、

「ミ」

…それだ。ありがとなミミ。

肩に乗っていたミミッキュが鞄に突っ込んで
絆創膏と人間用の傷薬を引っ張ってきてくれた。

感謝として撫でると、嬉しそうに
尾のような真っ黒い手を揺らした。

…今日お姉さんの家に泊まったら
鞄の中でも整理するか。

そう思いながら少年の膝の傷を治した。

自分はミミが走りながら前の枝とかを切り伏せてくれた為怪我をせずに済んだ。優秀すぎる。

「あ、ありがとう…お兄さん、とぴかちゅう?さん」

…自分性別ないしピカチュウじゃないがな。まぁいいや

と正論ブレードを振らずに「歩けるか」と
ジェスチャーをする。

「う、ん!だいじょぶ!」

少年は意地でもそう言うが、まだ震えは治っていないし
何より我慢する癖なのかシャツの裾を握り締めていた。

笑っているのが何かと痛々しさを引き立たせる。

より安心させる為に自分の帽子を被せる。

自然と少年の頭を間接的に触れるが、
やはりサイズは合っていない為ぶかぶかだ。

とにかく、

自分は少年の前へ行き、屈む

要はおんぶである。

背後から聞こえてきた戸惑う声は観念したのか、
やがて静かになり、代わりに背中に重さがのし掛かった。

かりぃ〜。これが若さか(この時11歳)

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メガサーナイト大好き - とても面白かったです!!私はとても好きな系統、ゲームの主人公やレッドさんが出てくれるのはとても嬉しいです。スグリ君ゼイユちゃんから先生呼びも良い!!伝説の旅人もかっこいい!!更新頑張ってください。応援しています。 (1月31日 8時) (レス) @page12 id: 6b6e4cd4ed (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ござるぅ | 作成日時:2023年12月31日 0時

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