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「おはようございます！」
人懐っこそうな朗らかで上品な笑みを溢したのは、
昨日バトルを申し込んだ(？)少女であった。
嘘だろ。おい。髪を切った…あぁ、いや、そうか。
流石に帽子とかでバレるか。成程。
良い学びになったなと、自己完結しつつ
現実逃避を繰り出した。
『…』
走りながら手を振る少女に会釈をする。
暫くは暇なのだし、バイト前に撒けばいいだろう。
撒くのは一級であると自負したい。
あのアーボックを撒いたことがあるのだから、
自負したって構わないだろ。
とそこまで多分大したことのない武勇伝を、
誰に宛てる訳も無く脳裏に浮かべる。
「旅人さん、髪切ったんですね。
とってもお似合いです！ところでバトルしませんか？」
うーん。早い。今までのトレーナーの方々より
早い申し込み。もう一度言おう。早い。
マルマインでも吃驚な対戦申し込みをのらりくらりと
何とか躱わし、またあの出店の串焼きを購入した。
そしてちゃんと少女に奢った。解せぬ。
二人と一体で街並みを歩く
「そういえば自己紹介してませんでしたね！
私ネモって言います！」
青春を横臥する彼女の瞳はこれでもかと輝かせ、
キマワリに似たあの花の色を彷彿とさせた。
このぐらりとした何とも言えない、そう、アレだ。
船に乗った時の、タイムトリップ号…？だったか。
あの時の揺れに似ている。似ていた。
おかしいな。キマワリに似たあの花の名は何だったか。
『…ただの旅人だ』
「わ、わーッ！！本当に言うんですね！？
あっいやごめんなさい！その、噂で、」
と目の前の少女はあわあわと焦る。
あぁ
この子はあの少年に似ている。
霧が晴れた気がした。ようやっと晴れた気がした。
元々今日の天気もいい天気だが、
ぽつ、ぽつ、ぽつぽつ、ぼたっ
『…』
雨が降ってきた。天気雨である。
そうだ。あの少年と、少年達と出会った時もそうだった。
ーーーーー
過去編入りまーーーす！！！
理由？入りたいから！！！！！
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メガサーナイト大好き - とても面白かったです！！私はとても好きな系統、ゲームの主人公やレッドさんが出てくれるのはとても嬉しいです。スグリ君ゼイユちゃんから先生呼びも良い！！伝説の旅人もかっこいい！！更新頑張ってください。応援しています。 (1月31日 8時) (
レス) @page12 id: 6b6e4cd4ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ござるぅ | 作成日時：2023年12月31日 0時
