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会いたくて仕方ないんだけど、それが一方通行な気持ちみたいで惨めになる。
そんな気持ちをどうにか封じ込めようとアイスティーで流す。
スマホを見ると8時を回っていた。
知義には家にいないことを伝えていないから、ほんの少しだけ罪悪感。
だけど私だって大人だし、門限なんてないし。
いいよねちょっとくらい遅く帰っても。
それにしても眠くなってきたなあ。
こんなところで寝たら追い出されちゃうかもしれないけど、うたた寝くらいなら許されるかな。
「あのー、お客様…」
『…はいっ！』
「本当は注意しないといけないんですけど、シトラスのAさんですよね？」
『そうです！なんてお恥ずかしい姿を…』
「あの、握手お願いしてもいいですか？今上司いないんで内緒で」
『もちろんですよ笑』
「トミーさんは一緒じゃないんですか？」
『あー、彼忙しくて。って今何時ですか！？』
「閉店近いんです。だから起こしたのもあって」
店の時計を見ると9時前。
嘘でしょ？がっつり寝てるじゃん。
『やばい。知義もう帰ってる。ごめんなさい、お会計します！』
「トミーさん心配してるんじゃないですか？」
スマホを開くと大量の着信履歴が。
『多分やばいです…』
「急ぎましょう！」
大急ぎで会計を済ませて店を出た。
そこで知義に電話をかける。
『もしも…』
ト「A！今どこ！？」
『ごめんカフェの前にいる…』
カフェの名前を告げるとそこから動かないように言われた。
しばらくすると知義がダッシュでやってきた。
ト「A！」
倒れるんじゃないかと思うような勢いで抱きしめられて足元がふらつく。
ト「なんで何も言わずに出かけて電話にも出ないの？本当に心配した。なんかあったらって…いなくなんないでよ」
『ごめん』
ト「家出しようとか考えてた？」
『それは違うけど…』
ト「けど？」
こんなこと言ったら面倒くさがられる。
ト「A。思うことがあるなら言ってよ。旦那なんだからさ」
『ほんと、しょうもないことだから』
ト「しょうもないって思い込もうとしてるだけで、本当はそれがAを苦しめてるんでしょ？」
『でも言ってもどうにもならないことだから』
カフェの前で人通りもあるのに涙が出てくる。
そう、どうにもならないからもどかしくて言葉にできない。
私が泣いているのに気付いて知義は腕を解いた。
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星空夢月(プロフ) - 待って真白ちゃんの誕生日私と同じでビックリしました！ (2020年12月31日 12時) (
レス) id: 335f3bf1dc (このIDを非表示/違反報告)
Miir-みーる-(プロフ) - トミーさんが尊すぎて頭を抱えて叫びたいです(( (2020年12月3日 21時) (レス) id: edc9e39909 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もちもち | 作成日時：2020年11月14日 16時
