君が求めるロマンスを夢見て【∞】 (ページ9)

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そうして語学論の授業を迎える三日も前に

出来事は急展開を迎えるのである

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章大〈ごめん、遅れるから先に席取っといてほしい！〉

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学校についてLINEを開くと

12分前に受信した章ちゃんからのメッセージが表示される

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「了解っと、」

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いつも私と章ちゃんが先にきて、後からたつと丸ちゃんが来るんだけど

授業開始15分前、今日はまだぼっちのAちゃんです

いつも座っている席に今日は先客がいたので

少しばかり前目の席を4つ確保

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した少し後のこと

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？「ぁの、前の席、座っても大丈夫？」

「？」

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後ろから声をかけられて咄嗟に振り向く

そこに立っていたのは

真っ黒な髪に真っ白な肌、加えて清潔感を搭載した男の子

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「あ、はい、大丈夫ですよ」

？「あっ、」

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顔を合わせて返事をすると、なぜか驚いた顔をされる

え、私なんか変なこと言った…！？

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「…あの、？」

？「…あ、いや、ありがとう」

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声をかけると、我に返ったようにそそくさと荷物を置くその子

席について、隣に置いたトートバッグを漁り始める

そこでふと見えた横顔に、時間が止まる感覚がした

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黒髪で色白で

この前と全く同じ横顔

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横山くんだ

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