【ポケモン】ボスズが教師とか天国かっ！？

6時間目:体育(続き) ページ17

相手がボールを投げるのを確認した瞬間、走って左に避けた。

間に合えぇぇえええええっ！！！！

目を瞑った。

しばらくして、目を開いた。
約5秒間。

ボールは、自分の足元に転がっていた。

あー…当たった…んだね、これは

軽く絶望しながら相手側の外野の方へ行った。

もう感情なんていらないわ…()

そして、高速で進む試合。

倒して倒されての繰り返し。

このままボールがこっちに来なければ、何もしないで授業が終わるｯ…！

そう思った矢先に、ボールがぽーんと飛んできた。

キャッチしてしまった以上、誰かにパスするのも何だかやりにくい。

…ここは覚悟を決めて…

そぉいっ！！！！

思いっきりなげたボールは左側チームのエースアタッカーの足元に
ベチッと音を立てて当たった。

あ、あれ……？
もしかして…活躍したパターン……？？

はっと気がつくと、右側チームから歓声が上がっていた。

そのあとはばんばん試合が進み、ピンチになりつつもなんとかバレー部の子が
最後の人を当てて試合が終わった。

…長かったような…短かったような…

アオ｢お疲れ様だ！それじゃあ授業を終わるぞ！｣

アオギリ先生の合図を元に、授業を終えて教室に帰るクラスメイト。

さっきの出来事が余りにも信じられなかった。
…と言うよりは、何が起こったのかよく分からなかった。

ぽかんと立ち尽くしていると、後ろから声を掛けられた。

アオ｢Aか？｣

｢あ、はいぃ！｣

アオ｢さっきの、ナイスだったぜ！｣

｢あ…ありがとうございます…｣

ﾌｧｯ!?アオギリ先生にまで褒められた！？
今日はどこまでついてるんだ私…

…まずは教室に戻ろう、うん。


こうして、私の苦手な体育は幕を閉じた。

次は〜…確か帰れるんだっけ？

っし！早く家に帰って体を休めるぞ…！

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