もうわざと やってるでしょ ページ8
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「あれ、ハンサムさん。なんでここに?」
足跡をたどると、追っている人物たちはホテルグランドレイクを通ったそう。まあ、通れそうなのここしかないけど。
中に入れば、先ほどまで会話していたハンサムさんが視界に入った。
「おお、君たちか! 何、このホテルで怪しい人間を見ていないか、今聞き込みをしているところだ」
おぉ!
聞き込みなんて警察っぽい1
やっぱりやってるんだ!
……やってるからドラマとかでそんなシーンがあるんでしょ、私。
「まだ聞き込みの途中だから、私はここから動けない。その間に君たちは外を探してくれ! もしかしたら、気づかれずにこの先に逃げたかもしれん!」
なるほど。
ホテルのロビーって見晴らしがいいから、気づかれないイメージがあるけど……まぁハンサムさんはこの場を動けないし、何より逃がすわけにはいかないし。
「よし、外に行ってみよう。コウキくん」
「はい!」
この先はレストランななつぼしがある場所だ。あの周辺もなかなか見晴らしがいい。まだそう遠くへは行ってないはず!
私とコウキくんはハンサムさんの指示通り外へ出て、周囲を走り回る。
「! Aさん、いました!」
肩を叩かれ振り向けば、小さな声で指をさすコウキくんが。彼の指がさす先には、探していた人物たちが。
あの感じだと……なんか疲れてる?
「行こう」
私とコウキくんは足音を立てないよう近づく。
近づけば近づくほど、二人が疲れていることが分かる。だって、すごいゼーハーゼーハー言ってるんだもん。
「はあはあ……」
「なんでオレたちはこんなに走っているのだ!?」
「オレも知りたいぞ!」
それは貴方たちがやったことを認めずに逃げてるからでしょ。
「ボスの言っていた新しい世界、新しい宇宙、か……」
「ふふふ、すごくわくわくしてくる。そのyためにも、これを使って……な!?」
毎度気づくの遅いな……この人たち追われてる自覚、本当にあるのかな。
いや、自分たちがやったことをよくわかってない時点で、そんなものないんだろうな。
「ぎょぎょ!! 聞いていたな!」
「オレたちの大声の独り言を!」
「もう独り言じゃないんじゃない?」
「うるさいな!? そしてしつこいぞ……」
「本当に走りつかれたぞ……!」
コウキくんの鋭い言葉には反抗するんだ。でも、コウキくんの言う通りじゃない?
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恵野(プロフ) - みい・フローラさん» コメントありがとうございます! 不定期更新になってしまいますが、思い出した時にでもふらっと見に来ていただければと思います( . .)" (2月28日 20時) (レス) id: d5e2b48661 (このIDを非表示/違反報告)
みい・フローラ(プロフ) - 続きが楽しみです (2月28日 13時) (レス) @page6 id: 915eefe4dd (このIDを非表示/違反報告)
恵野(プロフ) - ミーコさん» コメントありがとうございます! 他の地方の話はいつになったら出せるのやら…と、だいぶ先になると思いますが、お話の構想はどの地方も大方決まっています。かなり待たせてしまいますが、楽しみにして頂ければと思います…! (2月23日 21時) (レス) id: 78dc1b910c (このIDを非表示/違反報告)
ミーコ(プロフ) - 続編ありがとうございます!いつ読んでも物語が面白くて飽きません!この物語がどのように進んで行くのか楽しみです。他の地方での物語も気になります!続きを楽しみにしながら待っています!頑張ってください! (2月20日 14時) (レス) @page2 id: b974f3c01e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:恵野 | 作成日時:2024年2月18日 3時