少女は旅を好む - シンオウ編 - 3

ゲートにて ページ7

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「負けてしまいましたー」


今度こそヨスガシティへ……！
と思った矢先、アロマなお姉さんと勝負することになった。偶然にもスボミーの進化形であるロゼリアの姿を確認する事ができた。

……アロマなお姉さんと言えば優しいお姉さんというイメージが強いんだけど、レッドから怖い話を聞いたことがあるんだよね……。


『え、口の悪いアロマなお姉さんがいたの？』

『うん。怖かった』


明らかに声音が怖いと言っている様に聞こえなかったけど、レッドの中で強く残っていたらしい。因みにこの話を聞いたのは、カントー地方からシンオウ地方へ移動していた時である。会話のネタがないと言った私に話してくれた内容の1つだ。

どうやら私がもう一度カントー地方を回っている間、レッドはナナシマというカントー地方の南側にあるという7つの島を旅していたそうだ。その際に出会ったトレーナーらしい。

私はそのナナシマと呼ばれる場所に行ったことがないのだが、レッドはちょくちょく訪れていたんだそう。帰ってきた時一緒に回ってくれないかなぁ。


「……よし。これで私の道先を阻むものはなくなった」


目の前にあるのはゲート……ヨスガシティの入り口のみだ。私は迷う事なくゲートの中へ入った。
ゲートの中に入ると、ピッピを連れた女性と、男性がいた。


「わぁ、ピッピだぁ……！」

「可愛いでしょう？ 私のポケモンちゃんは！」


ピッピのトレーナーである女性が自慢げにそう声を掛けてきた。どうやらヨスガシティのコンテストにピッピと参加するそうだ。
……もしかして、この人有名人だったりするのかな？
だってあーいうのってテレビの世界ってイメージなんだもん……。


「コンテストって誰でも参加できるものなんですか？」

「ノーマルランクだけが誰でも参加できますわ。他のランクに参加するにはノーマルランクを優勝しない限り難しい話ね」


ポケモンコンテストには誰でも参加できるらしいが、それは『ノーマルランク』だけ。他のランクに挑戦するには前のランクを優勝する必要があるみたい。


「コンテストに参加したいのなら、まずは会場にいかないと！ そこで詳しく説明して貰えますわ」

「わ、分かりました。ありがとうございます……」


別に参加したいわけではなかったんだけど……まあ、覗くだけならいいかな。



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※アロマなお姉さんについてはナナシマの渓谷入口にいるヒナコの事です


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ヨスガシティ→←あいかわらず　マイペース

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