少女は旅を好む - シンオウ編 - 3

きたの　ほうがくをむく　ポケモン ページ3

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男性とのポケモン勝負に勝利し先に進んだ私だが、その先にも山男の男性が。


「がははは！ 子供のキミが大人のワシに適うかー！」


……と言われ始まったポケモン勝負。
相手が繰り出してきたのは見た事のないポケモンだった。


「『ノズパス』……へぇ、なるほど……」


図鑑をかざし、流れた音声を聞く。
このノズパスというポケモンは常に北を向いているのだそう。言われてみれば明らかにこちらを向いておらず、ノズパスが向いている方角は北だ。

何故北を向いているのかというと、赤い部分……恐らく鼻と思われる場所が磁石になっているからだそうだ。


「スボミーはさっきバトルしたからお休みね。……行くよ、モウカザル！」


投げたボールから飛び出してきたのはモウカザルだ。バトル出来る事が嬉しいのか、既にテンションが高い。


「先制いただきますっ！ モウカザル、”マッハパンチ”！」

「やったなー！？ ノズパス、”がんせきふうじ”！」

「素早さを下げる作戦ですね？ でも、その前に私のモウカザルを捕まえられますか！？」


モウカザルは相手の”がんせきふうじ”を身軽な動きで躱したり、”マッハパンチ”で破壊したりと状況に応じた回避方法でダメージを受けないように立ち回っている。


「そこだよ、”マッハパンチ”！」


そして＿＿＿ノズパスへ技をぶつけた！


「のあああああっ、ノズパスゥ！」


モウカザルの技をもろに受けたノズパスはその場に倒れてしまった。……しかし、固かったなぁ。ノズパスというポケモンは防御型なのかもしれない。


「大の大人のワシが子供のキミに適わなかった！ 強いなぁ！」

「あ、ありがとうございます……？」

「ポケモンに合った的確な指示……うむ、今後のバトルの参考にしよう！」


ポケモンの事を褒められた時は嬉しく思うけど、自分が褒められたとなるとどこか気恥ずかしさが勝ってしまう。
……そう思うと、グリーンは自分を良く褒めてたなぁ。なんて事を思い出す。


「そういえばレッドはグリーンと会ってるのかな……？」


一応2人ともカントーにいるわけだし、会ってそうな気はするんだけど……どうなんだろう？
レッドは良いとして、ジムリーダーになったらしいグリーンはやっぱり忙しいのかなぁ。


「……カントーに帰っても、もしかしたら会えないかもなぁ」


ちょっとだけ寂しいと思ったけれど、それが彼奴の選択なんだから私が否定しちゃダメだよね。



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