アローラチャンピオン、只今ガラルで冒険中 (ページ2)

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家のベッドに仰向けでダイブすれば、ポケットから1枚の紙を取り出す。

『ガラルチャンピオンカップ…か』

ガラル地方でもうすぐ行われるという1年に1度のお祭りであるチャンピオンカップ。
この地方ではバトルが盛んで、強者も多いという。
アローラでは見られないポケモンもたくさんおり、いい気晴らしになるのではと提案してくれたのはククイ博士である。

いつもならこのようなイベントには喜んで参加するAだが、今回はかなり頭を悩ませていた。

原因は2つ。
1つはこのガラルという地方、ポケモンの持ち込み審査が厳しく、ガラルに生息するポケモン以外は全て外来種として持ち込みの審査が通らないこと。
さらにボックスの大型調整ためしばらくこちらからガラルへのポケモン転送ができないらしい。
もう1つは大規模なイベントのため長期間チャンピオンの席を開けなければならないこと。

ポケモンの持ち込み制限。つまり今のパーティでの参加はできない。
そこに追い打ちをかけるように他地方からの転送が出来ないとなると、相棒であるライチュウさえ連れて行けないことになる。
だがボックス調整が終わるまで待っていたらイベントが終わってしまうため待つことも出来ない。

そして長期間のチャンピオン不在。
これに関しては戻ってくるまでの代理を立てれば何とかなるのだが、そこが問題なのである。
Aはハウに代理を頼もうと思ったのだが、常に行動を共にし支え合ってきたハウを残してガラルに行くこと。しかもいつ帰って来れるかも分からないのにチャンピオン代理という重荷を背負わせてしまうこと。これがかなり酷な話なのだ。

『どうしたらいいの…』