ヒオウギシティ【２】 ページ4
元気よく外に飛び出せば、鮮やかな赤が目に映る。
只今のイッシュ地方は秋、針葉樹が紅に染まって舞い散る季節だ。
「Aさーん！」
「よお！ポケモンは手に入れたかよ？この辺りはポケモントレーナーがいなくてオレも退屈なんだよ！」
街を散策していると、私のライバル(予定)のヒュウとその妹ちゃんが前から歩いてきた。
ポケモンマウントをしてくる兄貴分のことはスルーして、彼の隣にいる妹ちゃんに笑いかける。
「妹ちゃん、おはよう！今日も可愛いね！」
「えへへ、Aさんも可愛いよ！」
「おいオレのこと見えてないのかよ、無視すんな」
「ヒュウもおはよーさん！ 後まだポケモンは持ってないけど、これからトレーナーになるんで暇じゃなくなるよ」
きょとん、と本気で驚いた顔をするヒュウに
「ベルって人がポケモンをくれる？ほんとかよ」
「お母さんがアララギ博士とは友人で、その人の助手ってことだから多分ほんとだと思う」
「Aさん…………ポケモンを貰ったら、ぜったいに大切にしてあげてね」
ぎゅっと上目遣いでお願いする妹ちゃん、マジぎゃんかわ。
護らねば……！
あ、勿論この子たちの過去は当然知っている。
ので、改めてゲーチスぶっころと決意を固め「もちろんだよ！」と目を合わせて言った。
「……よし、オマエのポケモンを貰いに行くぞ！オレにはやることがある！そのために相棒のポケモン以外にも頼れる人間がいるんだよ」
「ああ、だから馴染みがある私にポケモントレーナーになって欲しかったんだ」
「ド直球だなオマエ……ま、その通りだけど。それにAはセンスありそうだもんな！」
褒められたのでどやぁとキメ顔すると、真顔ではたかれた。
痛い！と文句を言うと、いやなんか腹立って……すまん……と真面目に謝られる。
まぁウザい自覚はあるんで普通に許したよ、こっちこそスマンな。
仲直りをしたあと、ヒュウが妹を家に帰して(すっごい名残惜しいがコイツはシスコンなので家で安全にいて欲しいのだろう)私に向き合う。
彼はハリーセンのようにクールな見た目に反し、子供っぽい笑みを浮かべた。
「よーし！ベルって人を探せッ！レッツゴーッ！！」
「おー」
……ロリが減って露骨にテンションが下がっているが、ヒュウもショタではないとはいえ子供なのでノリには付き合うAなのであった。
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津田刑部(プロフ) - ひなさん» 返信が遅くなって非常に申し訳ありません、コメントありがとうございます！色んな地方を巡る作品多すぎてどれだ……？と思いつつ、本作はイッシュ内で完結する予定ですので完全な被りにならないようで少し安心しました。優しい声掛け、本当にありがとうございました！ (9月19日 10時) (
レス) id: 1bdf9441ae (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - 津田刑部さん» 横からお前誰だよって感じで失礼するんですけど、多分色んな地方を周っている小説の方と少しだけ似ている所があったからだと思います、、それにしても似てることなんていくらでもあるので....これからも頑張ってください！ (7月6日 22時) (レス) id: 1ddf176c35 (このIDを非表示/違反報告)
津田刑部(プロフ) - （）さん» ポケウッド、ハイリンクあたりの話まで進めば幣作色が強くなると思われますので、それまでどうかお待ちください。長文＆連続コメント失礼しました。 (6月10日 20時) (レス) id: 4b7bcffedf (このIDを非表示/違反報告)
津田刑部(プロフ) - （）さん» パクリにならないよう今後の要素としてハイリンクについてや夢主個人の問題など考えていまして、成り代わりという性質上序盤はどうしても似たり寄ったりになってしまうと思います。 (6月10日 20時) (レス) id: 4b7bcffedf (このIDを非表示/違反報告)
津田刑部(プロフ) - （）さん» （あと私がその昔SMの主♀成り代わりロリショタコンﾕﾒｼｮを書いたことがあったことがあるので……読んでいるのなら特にそうではないかと）それに様々なﾕﾒｼｮに影響されているので無意識化に寄ってしまっている可能性もあります。申し訳ない。 (6月10日 20時) (レス) id: 4b7bcffedf (このIDを非表示/違反報告)
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