花はそして突然に【sha】 (ページ3)

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二欠片-sha ページ3

sha「大丈夫やった？なにしとったん？」

『はぁ？私の住処なんだから私の勝手でしょ？』

sha「は、ここ住んどるん？！」

女の子は、「悪い？」と言うように青い吸い込まれそうな瞳を閉じてそっぽを向いた。

sha「どゆことなん？やって俺ここ秘密基地にしてるけどお前と会ったことないで。」

女の子は薄らと目を細めて言った。

『勝手に人の家に上がり込まないで欲しいんだけど。シャオロン。』

sha「え、なんで名前知っとるん？！」

『名札。自分の名前も読めないほど馬鹿じゃないでしょ？』

sha「はぁーなるほど！！じゃあ名前俺も教えて欲しいんやけど…ええ？」

『……A。』

Aかぁ！なんて何度も名前を唱えているといきなり立ち上がってどこかに行ったかと思うと思いっきり何かを投げつけられる。

sha「いっだぁっ！！……たおる？」

『濡れてるんでしょ。拭けばいいじゃん。あと名前あんま連呼しないで。キショい。』

sha「ごめん…ありがとぉ…。」

『シャオロンさ、何でここに来てるわけ？まっすぐ家に帰った方がよかったじゃん。』

俺は少しだけ仕返しのつもりで「悪い？」とAの真似をした。しらけた目で見られたけど。

『まぁ、あんまりここには来ない方がいいよ。』