異世界派遣担当。Ⅳ【wrwrd!】【完結】 (ページ35)

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tn ページ35

だいぶ前に、それもこの世界に来てままない頃に。一度Aの世界について教えてもらったことがある。

『魔法には、核のようなものがある』

tn「…かく？」

『うん。ほら、例えばあ、ちょうどいいとこに〜』

周りをキョロキョロ見渡して見つけたらクマの人形を拾い上げて電池を取り出すA。

『ほら。電池があると動く、みたいな？』

tn「それがないと…ってことなん？」

『まぁ…そやね。例えば魔法使い、っていう私みたいな人間やと、魔力っていう核があるし。あの世界では生きていくための第二の心臓、みたいな。その大きさで、位も決まる。』

tn「ほーん…。」

『そうそう。だからよく変なのがでたんだけどー…大体それって大事なものがそいつの核になってるんよ。それぶっこわすーみたいな？』

tn「はぇー…えげつないな、変なのってなんなん…？！」

『んははっオバケみたいなもんよあんなん…ふふっ』

tn「いやなんで笑うん？！」

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tn「てことがあってん。」

sn「え、なんなの？そのほっこりストーリー？？あてつけ？？」

syp「まぁ…ところどころ聞こえないあたり記憶関連だと思うので何すればいいかだけ…。」

ゆっくりと手を上げたショッピくん。そりゃそうだ。もうここにいるメンバーの中で記憶があるのなんて俺やコネシマあたりだろう。ぺ神は神だからわからん。

とはいえ問題は「核」とはどれなのか…だ。攻略本にとって大事なもの…？本にとって…

kn「…核、なぁ…あ、攻略本ならあれちゃう？ほら、“根本”。」

tn「はぁっ？」

kn「やから、攻略本なら攻略すべきものがないとそれは本として成り立たへんやん？裏世界の攻略本なら裏世界に関する何かが本にあるはずやん？少なくともページとか。」

sha「……みたことないやつがあるかもしれん…ってことなん…？」

os「あれはみたことないめう。」

オスマンがふと、何かを指さしてぼやいた。
その指のさす先には、思わず目を引かれるような赤い宝石が、嵌め込まれていた。