異世界派遣担当。Ⅳ【wrwrd!】【完結】 (ページ4)

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zm「やけど、もしバラバラやったら？それこそ危険やん！！ぷあぷあ探しも大事やけどやっぱりみんなで行動する方がええんちゃうか？」

仲間を傷つけてしまう可能性は拭いたい、というのがゾムさんの考えだった。

tn「あーあー始まってもーた…こいつらいっつも真逆やねん話が…。」

ni「はいはい。また言い争ってんのね？」

zm「兄さん！！」

rb「1人やったん？！」

ni「まぁね。探しにいく必要はないと思うよ、優先順位はあくまで第一にぷあぷあだ。どのみち他のみんなも目的はそれなんだ。目指していれば必然的に出会うはずや。」

zm「やけど！！死んでもうたり、したら、」

ゾムが口にしたその言葉で場が瞬時に凍りつく。誰も、考えたくなくて避けていたであろう考え。ゾムも言わないように気をつけていたのか、はっと我に帰って口を手で隠していた。

ni「なぁんだ、そんな事心配してたん？」

kn「なぁんだって、そんな事やないやろ！！仲間の命がかかってんやぞ！！」

ni「君たちはぷあぷあを本当に知らないんやな…。あんなのが殺しを行えるような空間を作れる、いや作るわけない。それにもともとここは楽しむために生成された空間だし。」

kn「楽しむための空間？」

ni「ぷあぷあって、Aが作り出した神様やん？つまりな、あいつもそこまで魔力もっとらんから、あんまり強い魔力を使うような空間は作れへん。」

ni「それに第一、ぷあぷあを作ったAを間違って殺しでもしたら大変やろ。神が自分を作ったやつを殺すような真似はせぇへんよ。」

gr「ほう…兄さんが言うなら間違い無いだろうな。」

tn「な？！！なんで信じれるん？！！」

gr「なぜか、と言われれば、兄さんが1番Aを知っているから、と言うのが1番の理由だな。」

rb「やからって…」

gr「俺が集めた仲間だ。俺の仲間がそんなやわに死ぬわけないだろう。」

相変わらず、どこから湧いてくるんだ、というようなその自信に満ちた眼差しに思わず苦笑いが溢れる。別にそこまで自分でも不安には思っていないのだ。ただ、家を持ったら火災保険に入るように、なにか、それを確証付けるには考えだけでは物足りなかったのだ。

しかしそれが、グルッペンさんや、兄さんの言葉一つで火災保険よりも何よりも強い確証へと変わった。

それが、彼らの力だ。