探索 ページ12
結果、無事トントンを丸め込むことに成功した。
みんなで行った方が、安全だから。
もし、残った人全員の記憶が消えてしまったら、逆に行った人全員の記憶が消えてしまったら。２つに分かれることはリスクが大きすぎる。
それに、もし、ぷあぷあさんに会えなかったとしても、もし、“空想地図”を手に入れられなくても、全員でいられるし記憶がある最後かもしれないのだ。離れたく、ない。
kn「んで、ぷあぷあさんってどこにいるん？いくら先輩の失敗作とはいえこの辺のどこ！なんて流石に…」
『せやね。分からへんよ。』
ut「あ、だからぺ神。」
裏で人型に切った紙を大量に抱えたペ神を見つめた大先生。ロボロやシャオロンがかつて、彼から貰ってきた「依代」とやらだ。それは、使用者の魔力を込めることで自在に操り利用することができる、神様ならではの魔法だった。
『そーゆーこと。あの依代とぺ神の魔力なら私の失敗作のかすかな魔力も探せる。だからある程度の道案内は私、細部はぺ神に任せるつもり。』
sn「いっぱい作っとくからみんな準備しておいで〜出発するなら3日後くらいが多分ちょうどいいと思うよ。晴れるし。」
先ほどまでの空とは打って変わったドス黒い雲に覆われた空を見上げる。室内はうっすらと影に覆われていた。
『やっべ、ライトつけてねぇや。』
ぱちっと指をならして一気にライトをつける。
gr「とんだ才能の無駄遣いだな。」
『じゃあ自分でつけてくださーい。つけれるもんなら。』
私が自分の魔力を使ってつけているライトを消そうと手を出すとすぐさま話を逸らしたグルッペン。
gr「そ、そういえば、ぷあぷあはどんなやつなんだ？」
どんなやつ……
zm「ぷあぷあ、やからでっかそうやない？ぐあーって！」
em「プアプアには尾羽、と言う意味がある世界がありましたし……大きな鳥かもしれませんよ？」
kn「いや、音波と超次元の異能力者や！！」
syp「うーん…神様、なら案外しんぺいさんと同じ見た目かもしれませんよ。普通の人間見たいな。」
os「この世界の逸話の中でそれっぽいのって言うたら“心のさとり様”やない？人の心をよめる女の人の化身めう！」
ut「美人やとええなぁ…」
ci「……？」
さまざまな想像、思考に耳を傾けるもののそれ！というような回答はなかった。いや、多少なりとも近いものはあったけれど。
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作者名：noroma±睡魔 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Chihiro0521/
作成日時：2022年6月13日 20時
