ミツケタ ページ7
“心が、読めるんでしょ？”
私の心の中でのその問いかけを見つけたように、すぅっと、彼の顔が青ざめる。
それを、見逃すことはしなかった。
『へぇ、…見えてるんだ』
「っ……」
sha「え、ちょっ…」
困惑したようなシャオロンを横目にじっと彼を見つめる。片目が隠れていて見えないけど、確かに揺らいでいる。じっと見つめているとやがて観念したかのように拳銃を下ろした。
「そやで…おねーさん達が言うように俺、変な力もってんねん」
『うん。』
sha「え、え？」
ut「俺、鬱って言うねん。なぁ、俺とお話ししよーや。」
『私は…A。こっちはシャオロン。』
鬱は近くにあった椅子を指して自分もそのうちの一つに座った。警戒しながらゆっくり座ると続くようにシャオロンも席に着く。ただし、シャベルは離さずに。
ut「まぁ…お互いに手の内は明かしたし…俺シャオロンとも話してみたいんよね。」
sha「俺と？なんで？」
ut「シャオロンは夜に触れるんやろ？なんで、触れるん？」
それはきっと彼にとって最も気になっていることだったのだろうか、その目はやけに真剣だった。一方シャオロンは訳がわからないと言うようにオドオドと目を泳がせていた。
ut「なんや、やましいことでも隠しとるん？」
sha「いや、そ、そーゆーのちゃうくてな、あの、えと、なんて言ったらいいんやろ…」
ut「はよしぃ。」
少し冷たく言い放った鬱に怯えたように顔を青ざめさせ、そしてゆっくり、言葉を選ぶようにしながら話し始めた。
sha「わからへん…けど、昔、変なお兄さんに会って、そん時何があったかは、覚えてへんのやけど…それから、変に何かに触られら感覚あったり、ぶつかったりして…」
ut「ほーん…んで、Aは？」
『私は生まれつき。なんでそんなこと聞いたの？』
ut「まぁ、俺も気になってるんだよねそのオニイサン。」
鬱が言うには、心が読めるゆえに、いろんな人間のある種の負の感情、たとえばそれは妬みや恨みだったり嫉妬や自己嫌悪だったり、そう言った感情が自分に望まぬ形で入ってくる。それに困っていた時に、オニイサンに会ったらしい。
ut「オニイサンからこれ貰ってん。」
sha「メガネ…？」
ut「そ。これつけてる時はな、負の感情がすぅっと抜けてってくれんねん。おそらく結果としてそれが2人が言ってる“夜”になってもーたんやと思うんやけども。」
ut「なぁ、俺もその夜遊びに入れてや。」
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noroma±睡魔2号店(プロフ) - 匿名さん» ありがとうございます！気分投稿ですけど…頑張ります！ (2023年3月12日 21時) (
レス) id: bb5893bd99 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - インフル…！体調第一で大丈夫ですので！！ (2023年3月7日 22時) (レス) id: c680ea5625 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：noroma±睡魔 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Chihiro0521/
作成日時：2022年2月3日 18時
