跡地-主 ページ2
自分で作ったんだから、仕組みくらいわかっていた。大切なものがなんなのかも。今は、ラルカだけではない大切で、信頼できて、とてつもなく強固な自分の安定剤になりつつあるものである。
入力画面に、文字を打っては消し、打っては消しを繰り返す。
『わかってるからこそ…認めたく、ないんだよなぁ…。』
認めたくない。ただそれだけのエゴで。認めてしまったら、失った時が、とてつもなく恐ろしく感じて。失うことがないという確証がなかった。
『こういう時にすぐ動けるシッマは尊敬するわぁ…。』
行動力が足りない。
『躊躇なく選んで、間違いでもそれを修正する力があるトン氏も。』
だからこそ。
『いつか私のダメなところが、みんなを傷つけてしまったり、私を見捨てたりされるんが怖いっ…』
『ずっと、ずっと一緒に、いたいよぉっ！！！』
決められなかった。ここでこれからの契りを決めてしまうことが。
私だって、まだ大人じゃないのだ。怖いものはある。よくわからない怪物だって、知らない世界だって怖くない。自分でなんとかできるから。だからこそ、自分ではどうにもならない人間関係が、どうしようもなく怖かった。
けれど、けれどもし、ここで彼らといたいかどうかを決めなければならないのなら、私は、覚悟を決めることをできるとおもう。
結局は、私も一緒にいたいのだ。ならば、許してもらえる時間の限り、共にいられる時間だけでも、一緒にいさせてください。
『奇跡は、自分で起こすものだから。』
エンターキーをそっと力を込めずに、重力に伴って落ちてゆく指を置いた。
カチカチと鳴る音は、たくさんの数字を撒き散らしながら自分を包んでゆく。
あの世界を抜けて、わかったことがある。魔法なんかは、存在しない。
所詮あるのは数多の数字の集合体なのだ。
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りと - んなっ…何でこんなすんばらしいモノが埋もれてたんやぁ！？もっと評価されるべきやろォ…！メリバかぁ…snは辛いやろうな……楽しそうな皆を見て案外ホッとしてるかもだけど。救われろ…！でもこれが美しい…！っていう複雑な気持ちを抱かせられましたね、うん(？) (2023年4月24日 22時) (
レス) @page32 id: 3c068a4e58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：noroma±睡魔 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Chihiro0521/
作成日時：2022年10月8日 11時
