答えあわせ

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…

『大輝くん、今日メシ行きません？』

『お、いいね〜想太の奢り？』

『きっちり割り勘っすから！』

仕事終わり、同じ部署の後輩である想太に誘われて。
会社を出たところで、見つけた里紗の姿。

『あ、宮田さんやないですか、』

「あ、花村さんお疲れ様です、あ、大輝だ」

何で俺はおまけみたいな言い方すんだよ、と思ったけど、
いちいち突っ込むのもめんどくさくてスルー。

『今から大輝くんとメシ行くんすけど、
宮田さんもどうっすか？』

「え、大輝くんの奢りなら行きたいですう〜」

『想太の真似ぜんっぜん似てねえ！笑』

『宮田さん、それ俺の真似なんすか！？』

「うん、気付いて下さいよ笑」

『とりあえず早く行こ、里紗は面白かったから奢る』

「やった！」

『ちょちょ、俺は！？』

そんなこんな言いながら歩いていれば、

「あ、ごめん、はやちゃんから電話だ」

ちょっと出るね、って言った里紗の口から出たその名前。


『はやちゃんって誰ですか、大輝くん知ってます？』

『聞いたことないや』

『ですよね、彼氏かな』

『は？』

彼氏、なんて想太が言うから、
聞く耳立てるつもりも無かったけど、耳に入る会話。


「今日？ごめん、会社の人と飲み行くの！」


「…あ、でも冷蔵庫の中にハンバーグあるから食べていいよ！」

「…合鍵使って家入ればいいじゃん笑」

ハンバーグ、合鍵、家入ればいい？

ぽろぽろ聞こえてくる聞き捨てならないワード。

『…はあ？』

『ちょ、大輝くん顔！顔怖い！』

そんなの俺、聞いてないんだけど。

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