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多分、あいつとは波長が合う。
一緒に居て楽だし、気を遣わないような感じ。
俺はこの会社には中途で入ったから。
里紗と同期って言っても、里紗の方が年下で。
年下同期って、気まずい…なんて勝手に思ってたけど。
「…大輝めんって呼んでもいい?笑」
そんな風に言って、こっちがつられるくらい。
涙まで浮かべて笑う里紗を見たときから。
何か、合うな、なんて。
まあそんなことは本人には言いませんけど。
「15分後に起こして」
…なんて、俺は目覚まし時計じゃないのに。
そんな雑な扱いも、別に嫌いじゃない。
ただの同期だとは、思ってないからね、俺。
里紗は他の同期とは何か違う。
ずっと前から友達だったみたいな、そんな感じ。
…だから、割と里紗の事は知ってると思ってた。
「ごめん、はやちゃんから電話だ!」
知らない名前を口にして、
電話の向こう、親しげな誰かと話すその顔を、
俺は初めて見た。
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あかり(プロフ) - 。さん» はじめまして!そう言っていただけて嬉しいです!励みになります。これからも最後までお付き合いください◎ (2017年10月25日 8時) (レス) id: 7a52df4d5b (このIDを非表示/違反報告)
。 - すごく凄く面白くて表現がとても綺麗で読んでいてきゅんって、できるような作品でとても好きです。 (2017年10月25日 0時) (レス) id: ff129d1410 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あかり | 作成日時:2017年9月24日 0時