能ある少女は力を隠す【Dr.STON】

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みんなが電気に感動したと思ったら、コハクちゃんが思い出したように千空に聞いた。

「ところで千空、結局こいつは敵なのか? そもそも誰なんだ？」
「あぁ、そういえば自己紹介がまだだったね。私はA。千空くんとは昔からの付き合いでね。クロムくんとルリちゃんみたいな、幼馴染みってやつだよ」
「！(ルリ姉のことまで・・・!)そうか」
「こいつが敵なのかどうかは俺にも分かんねえな。A、お前どっちだ？」

相変わらずド直球だなぁ千空くん。まあ私がどっちに就くかはもう決まってるんだけど。

「そりゃあ勿論、千空くんだよ〜。君が本当に死んでたら私は司くんから逃げ続けなきゃだし」
「その事だが・・・司がお前のとこに来たのか?」
「うん。千空くんを殺したってね。その時はそれだけだったけど・・・定期的に彼や彼が復活させた人間が来ても怖いし面倒だからその一回きりでずっと逃げてたよ。でも実際は生きてた。なら話は別。
君が生きていて、今みたいに科学グッズを司くんに見つからないようコソコソ作り続けたら、彼を圧倒させる武器、できるでしょ? そんなのもう勝負は分かりきってるでしょ。それに________千空くんとしても、今一番仲間に欲しいんじゃない? わ・た・し」
「ああ、仲間になってくれるんなら、そんなおありがてぇ事はねえな」

私は今までずっと、ずっと努力した。サバイバル術も科学も。全ては千空くん、私が君にとって最も便利(大切)な道具(最高のカード)になる為に。そう、今この瞬間! この時の為だけに! 千空くんがそんなに望んでるもの、なんて。気になっちゃうよね? 科学王国民はさ。

「うん。だから協力するよ。改めて、これからよろしくね」

心から嬉しく思うよ。
　

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