【ヒプマイ】唐突さが大事

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山田一郎side



『お風呂上がりました』

「おう、ちゃんと髪乾かし………何だそのTシャツ」

『I loveアイスTシャツです』

「アイスを愛すってか
世紀末センスも大概にしとけよ」





ラノベのような展開のように
風呂上がりの鳴神の色気に
一瞬目を奪われたがすぐにその視線は
こいつが着ているTシャツに奪われた。

どこで売ってるんだよそんな寒いTシャツ




『私どこで寝たらいいですか？』

「そういえば考えてなかったな」





二郎と三郎は既に寝てるから
あとは俺の部屋しかないが
流石に女子高生が男の部屋で寝るのは嫌だよな…

とは言ってもリビングのソファで
寝かせるわけにもいかねえし…





「俺の部屋くるか？」

『やだえっち何するつもりですか』

「ベランダに出すぞ」
『この度は茶化して誠にすみません』





とりあえず今日は仕方ないので
俺の部屋で寝かせることにした。

もちろん俺はソファで寝る。

いくら鳴神でも
女子高生と一緒に寝るのはまずいだろ。





「あとちゃんと髪乾かせ。風邪引くぞ」

『私いつも乾かさずに寝てますけど風邪ひきませんよ』

「バカは風邪ひかないって本当なんだな」

『びちょ濡れのまま枕使ってやりますからね』
「すまん俺が悪かった」

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